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バイクパッキング大型サドルバッグの選び方

Last Updated 2020.12.22

バイクパッキングでロードバイクの旅が変わる

アピデュラサドルバッグヘッダ
バイクパッキングという言葉をご存知でしょうか。
アメリカ発祥の概念で昔はランドナーの自転車にリアキャリアを付けてサイドにパニアをガッツリ装着して、長距離の旅行をしていたのをロードバイクに大きな荷物を付けて長距離旅行へ出かけようという発想から生まれたものです。

バイクパッキングとは

バイクパッキングの特徴としてはサドルに付けられた大きなサドルバッグでしょう。
このサドルバッグに着替えや色々な荷物を詰め込んでツーリングに出かけるスタイルがバイクパッキングです。
最近ではイギリスを始めとしたヨーロッパの方でも広がり始めヨーロッパの有名なブランドもバイクパッキングスタイルのサドルバッグを発表しています。

バイクパッキングのスタイルは基本的にリアキャリアをつけたりして積載スペースを確保することはしません。
ロードバイクのサドルトップチューブ付近のフレーム・ハンドル周りのロードバイクそのままのスペースを活用して積載スペースを確保します。
ロードバイクは本来ツーリングに使うことを想定していませんが、バイクパッキングスタイルのバッグを取り付けることで1週間程度の荷物も積めるようになってしまいます。
普段は軽装でサイクリングしていたロードバイクも、バイクパッキング用のバッグを付けることで一瞬でツーリングバイクに変身させることができます。

バイクパッキングの種類

バイクパッキング用のバッグとしては

  • 大容量のサドルバッグ
  • フレームバッグ
  • トップチューブバッグ
  • ハンドルフロントバッグ

以上のバッグを取り付けていきます。メーカーによりますが全部のバッグを付けるとその積載量はおよそ30L近くににもなります。バイクパッキングで使用する各バッグの特徴について挙げていきます。

サドルバッグ

バイクパッキングで一番容量があるバッグがサドルバッグです。
各メーカー力をいれている部分で容量も様々です。主なメーカーのサドルバッグを挙げていきたいと思います。

アピデュラ(Apidura)

アピデュラサドルバッグ1
バイクパッキングではヨーロッパで新興ブランドのアピデュラです。
後発ブランドの利を活かして先発のバイクパッキングでデメリットであった重さや堅牢性を改善して、超軽量堅牢性機能性を改善しました。レギュラーサイズの容量は17.5L、防水性も高い素材を使用していて多少の雨なら中身が濡れることもありません。
※ラインナップが刷新されて以前のバイクパッキング用サドルバッグはエクスペディションサドルパックと名称変更されました。

サイズ 9L(ドライ) 14L(ドライ) 17L(ドライ)
容量 9L 14L 17.5
重量 326g 350g 425g
使用条件 シート突き出し5cm以上・タイヤとシートレール間15cm シート突き出し6cm以上・タイヤとシートレール間18cm シート突き出し8cm以上・タイヤとシートレール間22cm
価格 100ポンド:日本国内17,400円 118ポンド:日本国内18,500円 126ポンド:日本国内19,400円
Expedition Saddle Pack | Apidura
The Expedition Saddle Pack is a lightweight and waterproof seat bag that provides a spacious compartment under the saddle.

アピデュラのサドルバッグは日本国内では取り扱っているショップが少ないため、アピデュラの公式サイト(英語)からの直販で買うのがおすすめです。
サイト内は英語ですがGoogle Chromeの翻訳機能を使えばなんとなくですが意味が分かる程度の内容で日本への配送もしてくれます。
海外通販をした事が無い方には多少敷居が高いかもしれません。
その場合は日本国内で取扱いのあるショップで注文するか取り寄せして購入すると良いでしょう。

レベレイトデザイン

レベレイトデザインサドルバッグ
バイクパッキング発祥のアメリカ・アラスカ州のオフロードツーリングバッグで有名なブランドです。
日本国内ではレベレイトデザインのバッグは有名でバイクパッキングの代名詞的存在です。
ロールアップの留口によって容量を可変させて荷物の量に合わせてコンパクトにもできます。

サイズ ビスカチャ ピカ テラピン
容量 6L~14L 6L~12L 14L
重量 367g 357g 369g
使用条件 シート突き出し13cm以上・タイヤとシートレール間20cm シート突き出し10cm以上・タイヤとシートレール間17cm シート突き出し10cm以上・タイヤとシートレール間20cm
価格 21,750円 21,750円 21,750円

レベレイトデザインのサドルバッグは機能性や堅牢性を兼ね備えたバッグではありますが多少高額な印象です。
防水性の高いテラピンというモデルも投入されバイクパッキングでは依然レベレイトデザインのブランド力は強いです。シート突き出しとタイヤとシートレール間の条件はあるもののクリアできるようであればレベレイトデザインのバッグは堅実な選択だと思います。

ブラックバーン(Blackburn)

ブラックバーンサドルバッグ
ライト等のサイクルアクセサリーで有名なブラックバーンからもバイクパッキングのサドルバッグが出ています。
容量は11Lとアピデュラやレベレイトデザインに比べて少なめですが価格面で優位にあります。
特徴は取付部部分とバッグ部分が取り外せる構造になっておりバッグ自体は防水生地でできており完全防水になっています。

サイズ アウトポストシートバッグ
容量 11L
重量 500g
使用条件 タイヤとシートレール間20cm
価格 11,227円

ブラックバーンのサドルバッグは取り付け部分バッグ部分が取り外し可能で、バッグ部分は完全防水の生地を使用しているのが特徴です。出先でのバッグの取り外しが簡単で持ち運べるため泊りがけツーリング時には活躍してくれるかもしれません。

オルトリーブ(ORTLIEB)

オルトリーブサドルバッグ
ブルベシーンでも有名なオルトリーブもバイクパッキングに参入してきました。
オルトリーブの代名詞である完全防水は健在でこのサドルバッグも完全防水の生地を使用しています。
軽量性・堅牢性も確保しておりこれからのバイクパッキングの勢力図を変える可能性を秘めています。

サイズ シートパック スレート
容量 8L~16.5L
重量 430g
使用条件 シート突き出し13cm以上・タイヤとシートレール間20cm
価格 17,545円

オルトリーブの代名詞完全防水も便利なのですが、バッグ上部に取り付けられたバンジーコードにより濡れたウェアやレインウェア等すぐに取り出したい小物を固定できる点も良いと思います。
サドルバッグの他フレームバッグやフロントバッグも展開しておりオルトリーブでバイクパッキングを揃える事もできるようになっています。

ジャイアント(GIANT)

ジャイアントサドルバッグ
世界最大の自転車メーカーのジャイアントからもバイクパッキングのサドルバッグが出ています。
防水ナイロン生地を使用した防水仕様で価格も他メーカーの半額近くの値段でバイクパッキングが可能です。

サイズ スクートシートバッグ
容量 9L
重量 440g
使用条件 シート突き出し10cm以上・タイヤとシートレール間18cm
価格 6,000円(税抜)

オルトリーブのサドルバッグLサイズと同等の価格で、大容量のサドルバッグが付けられるのは魅力的です。この価格帯で大量量のサドルバッグを付けられるのはブルベシーンでも使用される可能性があります。また上部のバンジーコードでレインウェアや濡れたウェア等も固定できバッグ以外の収納性も抜群です。バイクパッキングには興味あるけど、バッグ本体の価格が高いなという方にはおすすめできるバッグです。

バイクパッキングで変わるロードバイクの世界

ロードバイクでツーリングする時には大型のサドルバッグにリュックを背負うか、リアキャリアと取り付けてサイドにパニアバッグを付けるランドナーを参考にしたスタイルが多かったのがバイクパッキングの登場で一気にスタイルが変わりました。
リュックに入れていた荷物も全てサドルバッグに入れることによって背中への負担もなくなり、ロードバイクでのツーリングが楽になることでしょう。
これからロードバイクで長距離ツーリングを計画している方は是非このバイクパッキングを取り入れてみてください。ロードバイクでのツーリングが楽しくなることは間違いありません。

バイクパッキング-フレームバッグの選び方
バイクパッキングではサドルバッグの他にフレームバッグも多種多様な物が出ています。フレームバッグはサドルバッグに次いで容量が確保できるバッグということで、長距離ツーリングする方はサドルバッグと合わせて用意する方も多いです。


バイクパッキングの入門にピッタリ-ワールドサイクルからR250サドルバッグ発売
ワールドサイクルからバイクパッキングの入門に最適なR250サドルバッグが発売されました。容量は14Lのラージと10Lのスモールをラインナップ。ブルベやツーリングでバイクパッキングに興味がある方はチェックしてみてください。


ワールドサイクルのR250防水大型サドルバッグラージ試用レビュー
ワールドサイクルから2017年7月に新発売された防水大型サドルバッグの実力は如何に。バイクパッキングが流行の兆しがあるなか日本国内でもバイクパッキング用大型サドルバッグが発売されました。製品概要から防水テストや試走まで徹底レビューします。

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