Last Updated 2017.04.25
ブルベに最適なロードバイクとは
第2条 参加資格
ブルベは、保険に契約しているいかなるアマチュアサイクリストに対しても開かれており、そのサイクリストの加入する自転車クラブの如何によらない。20歳未満のサイクリストは参加できない。
人力で動く車両(Human-Powerd Vehicle)であれば参加可能である。唯一の条件は、該当の車両が走者の力のみによって駆動されることである。
日本の公道で使用可能な車両であること(スケートボードなど遊具に分類されるものは公道では使用不可能です)。
とありどんな自転車でも参加できます。
日本では公道で走行できる自転車は一部地域を除いて、一人乗りの自転車になりますので、その中から速く・遠くへ・楽に走っていける自転車ということに焦点を置くと選ばれるのがロードバイクが多くなるということになります。
ロードバイクにも様々なモデルがあります
速く・遠くへ・楽に走ることに特化したロードバイクですが、ロードバイクという括りの中でさらにカテゴライズすると、ロードバイクをどのような目的で乗るのか?という目的に合わせたモデルがラインナップされています。
レースモデル
ロードバイクでクリテリウムやロードレースといったレースに出場することを目的としたモデルです。特徴はペダルを踏み込んだパワーをそのままロスすることなく推進力に変える剛性の高いフレームです。
各ブランドのロードバイクのレースモデルは高剛性のカーボンでフレームを作り、プロのロードレーサーのペダルを踏み込むパワーを受け止める位の剛性があります。
アマチュアのロードバイク乗りの方にはフレームが硬すぎて膝などの関節を痛める可能性があります。ある程度トレーニングをしてそれなりのパワーが出せる方でないと逆に乗りづらく感じることもあると思います。
日本人は高級志向があり趣味的志向で高級なレースモデルを所有欲を満たすために持つ傾向がありますが、このようなレースモデルをブルベのような長距離サイクリングで使用するとあまり筋力がない方だと逆に関節に負担がかかったり、疲労が溜まって長距離乗るには合わない可能性があります。
オールラウンドモデル
各ブランドのミドルグレードに多いのがオールラウンドモデルと呼ばれる、レースにもロングライドにも使用できる様々なシーンを想定してフレームを設計されたモデルです。
多くのロードバイクブランドでオールラウンドモデルがラインナップされており、ロードバイク初心者の方も、まだどのような目的でロードバイクに乗るか決まっていない時にはこのオールラウンドモデルを選ぶのがおすすめです。
オールラウンドモデルの特徴は適度な剛性のあるカーボン素材を使用してフレームを成形し、乗った時のポジションもレースモデルより前傾姿勢がきつくなく適度な前傾姿勢になるようなハンドルポジションに設定されています。
フレームの設計自体レースやロングライド、様々なシーンを想定して設計しているために癖のないニュートラルなものになっていて、コンポーネントやホイールをグレードアップすることでレース用に特化したり、ロングライド向けのセッティングにすることもできます。
ブルベに使用するならこのオールラウンドモデルは選択肢の一つになります。
完成車の時点でも十分ブルベのような長距離サイクリングに使用できますが、ハンドルのポジションやホイールをミドルグレードの少し軽いホイールに交換するだけで、長距離サイクリングでも疲れにくいロードバイクに仕上げることができます。
エンデュランスモデル
ロードバイクで遠くへ走るロングライドに特化されたモデルです。
エンデュランスモデルのロードバイクの特徴は、ロードバイクで遠くへ楽に走るためにレースモデルに比べてハンドルポジションが少し高めに設定されています。
前傾姿勢がきつくならない乗車姿勢で呼吸も楽にできるポジションで乗れるようになっています。
ブランドによってはフレーム自体に色々な工夫がされていて、路面からの衝撃をフレームの特殊な加工によって吸収して乗り手に衝撃が伝わりにくくして疲労軽減できるようになっているモデルもあります。
ロードバイクに乗る目的がブルベや長距離ツーリングが目的であるならエンデュランスモデルを選択するのがおすすめです。
エンデュランスモデルはフレームの設計自体が、ロングライドを想定して設計されていますので、完成車の時点で乗車ポジションを出せばすぐに長距離サイクリングできる状態にできます。
プロのロードレースシーンでも未舗装路や石畳のような走りにくい路面でレースが行われる場合、レースモデルではなくエンデュランスモデルでレースに出る場合もあります。
機材選びでブルベを完走する
ブルベは最低でも200kmを13時間半以内で完走しないといけない長距離サイクリングですから、日頃からある程度のトレーニングをしてロードバイクに長時間乗ることに慣れる必要がありますが、足りない脚力を機材でカバーすると考えた時、目的に特化したロードバイクのモデルを選択するというのもブルベや長距離サイクリングを完走するための一つの方法です。
特にエンデュランスモデルでフレーム自体に衝撃吸収の特殊な加工がされているモデルに乗るとレースモデルのロードバイクとは全く違う乗り味でロードバイクなのにここまで違う乗り味なのかと感じることでしょう。
レースモデルだから長距離サイクリングには向かないということはありませんが、路面からの衝撃の伝わり方や乗車ポジションはエンデュランスモデルとレースモデルでは確実に違います。
ロードバイクといっても目的によって様々なモデルがありますので、ロードバイクに乗る目的が決まったら目的にあったロードバイクのモデルにも注目してみてください。
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