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シマノアルテグラと105コンポーネント徹底比較

Last Updated 2020.12.24

シマノのアルテグラと105のコンポーネントを徹底比較

シマノアルテグラコンポーネント
最近のロードバイクの完成車には大体がシマノのコンポーネントがアッセンブルされています。
メーカーやグレードにもよりますが、エントリーグレードからミドルグレードのロードバイクの多くはシマノのコンポーネントの105やアルテグラというグレードのコンポーネントが装着されています。
コンポーネントって何?という方は下記の記事を読んでコンポーネントについて理解を深めてください。

ロードバイクのコンポーネント
ロードバイクを選ぶ上で重要なパーツであるコンポーネントについて解説します。 世界中では主にシマノ(shimano)・カンパニョーロ(campagnolo)・スラム(SRAM)が有名です。それぞれの特徴とメリット等を説明していきます。

シマノの105とアルテグラは良く比較される

シマノコンポーネントの中でも105とアルテグラのグレードは良く比較されます。
その理由は、105とアルテグラの価格差と性能差が最上級のデュラエースよりも近いからです。
シマノのコンポーネントの最上級グレードのデュラエースは性能面や価格面から別格で、ホビーユーザーからしたら憧れの対象であったり、所有欲を満たすための自己満足の世界なのですが、アルテグラグレードまでならば、ホビーユーザーでも比較的手が届きやすく性能面でも2番目のグレードなだけあり十分すぎる性能があります。そして105はアルテグラに比べると価格面でかなり優位で性能面でもアルテグラに肉薄するくらい優秀ということで支持されています。
このような理由から105とアルテグラは良く比較されます。
では、実際のところ105とアルテグラでは性能面でどのくらい差があるのかパーツ毎に素材や耐久性、重量面から比較していきたいと思います。
105とアルテグラの特徴を理解して、これからのコンポーネント選びの参考にしてください。

105とアルテグラの価格

機械式になりますが、シマノの105とアルテグラのコンポーネント一式の価格はアルテグラが10万円弱、105は7万円弱になります。コンポーネント一式はSTIレバー、前後ディレーラー、ブレーキキャリパー、フロントクランク(ペダル)、スプロケット、チェーン、ボトムブラケットのことを指します。

STIレバー

ブラケットフード、ブラケットボディ、レバーの素材やレバー軸の作り等105とアルテグラでは差が比較的大きいのがSTIレバーです。5800系の105と6800系のアルテグラのSTIレバーは、5800系105のSTIの性能が向上したことで性能差が小さくなっています。ブラケットの太さはほとんど一緒なのですが、握り心地にはやや差がありアルテグラの方が握りやすい印象があります。105とアルテグラのブラケットは固めでややゴツゴツしています。レバーの構造自体は105とアルテグラは一緒で素材が違うだけとなっています。ちなみに構造はデュラエースとも同じです。体感できる性能差は105とアルテグラではかなり小さいと言えます。

ブレーキキャリパー

ブレーキキャリパーは105グレードが5800系になってからかなり進化して、制動性能がかなり向上しました。昔はブレーキだけはアルテグラ以上にした方が良いと言われていましたが今は5800系の105のブレーキでも十分安心できる制動力があります。しかし素材や細部の設計を比べると105とアルテグラでは明確な違いがあります。
メイン素材は冷間鍛造アルミで共通しています。構造も対称ピボット構造で共通しています。
しかし、軸のスムーズさは105とアルテグラでは明確な差がありアルテグラ>105となっています。これが制動性能や操作感の大きな違いとなっています。ボディ形状にも違いがあり、アルテグラは肉抜き加工が多く施されていて軽量化されていますが、105は肉抜きが少なく重量面でアルテグラが優位にあります。ピボット軸は105とアルテグラはスチールまたはステンレス製で違いはありません。ブレーキシューホルダーも105とアルテグラはアルミ製で違いはありません。

前後ディレーラー

前後のディレーラーは105もアルテグラも基本構造は共通しています。プーリーやプーリーケージ、フロントディレーラーのプレート等で105とアルテグラで違いがあります。105のリアディレーラーのプーリーは2つのプーリー両方共ブッシュ式のベアリングになっていますが、アルテグラは1つはシールドベアリングを使用していてもうひとつはブッシュ式のベアリングでグレード間に差があります。変速性能については初期状態では、区別はつきにくいです。しかし、アルテグラに使用されるシフトワイヤーにはグレードの良いグリスが塗布されていて、これにより使い込んでくるとシフトフィーリングに違いがでてきます。

フロントクランク(ペダル)

クランクは5800系105に進化してから、見た目は105もアルテグラも同じになりました。クランクアーム部分は中空構造になっていて、軽さと剛性を両立させています。しかし、チェーンリング部分はアルテグラは中空構造になっているのに対し、105はハニカム構造となっています。歯数のバリエーションもアルテグラは4種類、105は3種類と差別化が図られています。クランク長に関しては165mm、170mm~175mmまでの4種類と共通です。クランクの剛性も105とアルテグラでは差別化されていて、想定ユーザーのレベルに合わせて変えられています。

チェーンとスプロケット

チェーンについては105とアルテグラで明確な差別化がされています。アルテグラのチェーンはピンリンクプレートとローラーリンクプレートが使用されていて、105のチェーンはローラーリンクプレートのみ使用されています。スプロケットは105とアルテグラでは素材はスチールで共通ですが、ギアを繋ぐスパイダーと呼ばれるパーツに違いがあります。アルテグラはカーボンとアルミ製ですが、105は全てアルミ製になっています。

ボトムブラケット

ボトムブラケットの中でも一般的に使用されているホローテック2クランクに対応するスレッドBB用ボトムブラケットは、アルテグラと105では共通になっています。デュラエースと105・アルテグラでは差別化されていて、ボディの大きさやベアリングボールのサイズが異なっています。それは、軽量化と回転抵抗の削減を目的としています。デュラエースグレードと105・アルテグラグレードのボトムブラケットはそれ以下のグレードのボトムブラケットと比較すると回転抵抗が大きく違いかなり回転抵抗が小さくなるように設計されています。105とアルテグラのボトムブラケットの他、他のグレードのボトムブラケットでも繰り返し洗車しても耐えられるほどの高い耐久性を確保しています。

105とアルテグラの違いの総括

これまで各パーツごとに105とアルテグラグレードの違いについて書いてきましたが、105が5800系に進化してから性能差はかなり縮まったと言えます。具体的な違いといえば重量面です。今回挙げたコンポーネント一式の重量差はアルテグラが2278g、105が2448gです。
昔はデュラエースとそれ以下のグレードには圧倒的な差がありましたが、現在はそれほど差はない状況です。105とアルテグラについてはその差は微々たるもので少し軽量化できるのとワイヤーやチェーンといった消耗品の部品に差別化が図られていて耐久性が向上しているといった違いのみです。
レースに使うことを考慮しても、アマチュアレーサーレベルなら105やアルテグラで十分です。それだけ105やアルテグラの性能が向上したと言えます。価格面だけでなく性能面でもハイエンドを選ぶ必要がなくなってきています。
コンポーネントを105やアルテグラで予算を抑えて、その余った予算をホイール等に充てるようにすればトータルで戦闘力の高いロードバイクを作ることができます。

完成車の選ぶ基準も変わる

5800系105のコンポーネントの性能が飛躍的に向上したことで、完成車の選び方も変わってきます。
そこそこのフレームを使ったアルテグラ完成車と、少し高性能なフレームに105の完成車があったとしたら、高性能なフレームの完成車を選択するほうが結果としてロードバイクとしての性能が上になる可能性が高いです。
とはいえ、105とアルテグラではブレーキの制動性能や剛性感、シフトチェンジのスムーズさ等体感しやすい部分で明確な差を感じるのは確かです。デュラエースは別格ですが105とアルテグラでも、同じ条件で乗り比べると違いを体感できる部分はあります。
しかし、グレードの高いコンポーネントを使用していてもメンテナンスをきちんとしていないと性能低下してしまい本来の性能を発揮できないのは、どのグレードのコンポーネントでも同じです。

デュラエースが9100系に進化したことで、次はアルテグラがブレードアップされるのではないかという憶測もありますが、現状の6800系アルテグラと5800系105の各パーツを比較してみました。
完成車を選ぶ時の基準にしたり、これからコンポーネントをグレードアップする時に参考にしてみてください。

SHIMANO (シマノ)ULTEGRA アルテグラ R8170 Di2 12S ディスク グループセット

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