Last Updated 2023.07.10
リアディレーラーの調整方法
ロードバイクを購入した直後はワイヤー類が新品のため、シフトチェンジを繰り返しているとと少しづつワイヤーが伸びてきてリアディレーラーの変速の調子が悪くなることが多いです。
ロードバイク初心者で駆動部分の所を調整するのは不安があると思いますが、メカ部分の調整というのは意外と簡単で覚えると誰でも調整できるメンテナンスです。
最初はプロショップにお願いしてリアディレーラーの変速調整をしてもらうことも良いと思いますがプロショップのメンテナンスの様子を観察して少しづつ分かってきたらぜひ自分でメカ部分の調整にチャレンジしてみましょう。
本記事ではロードバイク初心者でも分かりやすいリアディレイラーの調整方法について説明します。
リアディレーラーの調整については、シマノ製のリアディレーラーの調整マニュアルに基いて説明しています。カンパニョーロやスラム製のリアディレーラーでは調整方法が違う可能性がありますので注意してください。
シマノ リアディレーラーマニュアル
シマノ 105 / アルテグラ / デュラエース対応
PDFファイル:https://si.shimano.com/pdfs/dm/DM-RD0003-03-JPN.pdf
フロントディレーラーの調整については下記記事をご覧ください。
用意する工具
リアディレーラーの調整をするにはプラスドライバーが必要です。
まずは携帯工具でも構いませんが100円ショップでも手に入るプラスドライバーを用意しましょう。
メンテナンススタンドがあると作業が簡単になります
ロードバイクのメンテナンスの時にあると便利なのがメンテナンススタンドと呼ばれる、リアのクイックリリース部分を挟み込んで後輪を浮かせるスタンドがあります。
このメンテナンススタンドがあると作業が楽になります。
なくても部屋の壁に立てかけながらでも作業はできます。
メンテナンススタンドが無い時はロードバイクをひっくり返してサドルとハンドルを地面に付けて自立させることでメンテナンスできます。
ギアをフロントアウター・リアトップに入れる
リアディレーラーの調整をする前にギアをフロントをアウターギア、リアをトップ(一番重いギア)に入れておきましょう。
リアディレーラーのトップ側の調整
リアディレーラーのトップ側の調整は、上図のリアディレーラーメカの上側のネジを回すことで調整できます。
トップ側調整ボルトを時計方向に回すとリアディレーラーは左側に移動し、反時計方向に回すと右側に移動するようになっています。
このトップ側調整ボルトを回して、ガイドプーリーと呼ばれるリアディレーラーの上側の歯車とトップギアの歯車が一直線になるように調整します。
チェーンが邪魔して見えづらいとは思いますが、ガイドプーリーの歯車とトップギアの歯車が一直線になるのが確認できたらトップ側のリアディレーラーの調整は完了です。
ギアをフロントインナー・リアをローに入れる
次にリアディレーラーのロー側の調整に入りますが、その前にギアをフロントをインナー、リアをロー(一番軽いギア)に入れましょう。
リアディレーラーのロー側の調整
リアディレーラーのロー側の調整は、上図のリアディレーラーメカの下側のネジを回すことで調整できます。
ロー側調整ボルトを時計方向に回すとリアディレーラーは右側に移動し、反時計方向に回すと左側に移動します。トップ側とは反対の動きになることに注意してください。
このロー側調整ボルトを回して、ガイドプーリー歯車とローギア歯車が一直線になるように調整します。
トップ側に比べるとガイドプーリーとローギアの距離が近いのでトップ側よりは見えやすいとは思いますがチェーンが邪魔するので良くみて一直線になるように調整しましょう。
変速タイミングの調整
最後はリアディレーラーの変速タイミングの調整です。
この調整にはメンテナンススタンドで後輪を浮かせて置かないとちょっと作業が難しいです。
メンテナンススタンドが無い時はロードバイクをひっくり返してサドルとハンドルを地面に付けて自立させることでメンテナンスできます。
変速タイミングの調整方法
最初にギアをフロントはアウター、リアはトップから2段目にギアを変速します。
この状態からリア側のシフターをロー側へシフトする寸前の遊びの部分にしながらクランク(ペダル)を回してみます。
リアギアが音鳴りしない場合
リアシフターをロー側へ少しシフティングしている時にギアが2段目から3段目へギアが変わるか変わらないかというタイミングでチェーンが3段目の歯車に当たらず全く音鳴りがしない場合、リアディレーラーのメカに繋がっているワイヤーの調整ボルトを反時計方向に回してワイヤーを緩めてみましょう。
リアギアが3段目にギアチェンジしてしまう場合
リアシフターをロー側へ少しシフティングしている時にギアが2段目から3段目へギアが変速されてしまう場合、リアディレーラーのメカに繋がっているワイヤーの調整ボルトを時計方向に回してワイヤーを締めてみましょう。
ベストなセッティング状態
変速タイミングのベストな調整は、リアギアが2段目の状態からリアシフターを少しシフティングして遊びの状態で、クランク(ペダル)を回している時にリアギアが2段目から3段目にギアチェンジせずに、チェーンが3段目の歯車に少し当たって音鳴りがしている状態がベストなセッティングの状態です。
シフティングの遊びの状態で音鳴りがする状態になったら、シフティングを止めてギアが2段目の状態で少しクランク(ペダル)を回してみましょう。
この状態でチェーンが3段目の歯車に当たって音鳴りがする場合はリアディレーラーのワイヤー調整ボルトを少し反時計方向に回してワイヤーを緩めて、音鳴りがしないギリギリのポイントで止めるように調整しましょう。
最後のセッティング確認
以上のリアディレーラーの調整が終わったら、シフトチェンジして各ギアの時にチェーンが隣のギアに当たって音鳴りがしないか確認していきます。
各ギアでチェーンの音鳴りがしなければリアディレーラーの調整はベストセッティングに調整されたことになります。
リアディレーラーの調整は意外と簡単
バイクでも何でもそうですが、駆動部分のメンテナンスというのは初心者の頃は不安で自分でやるのが躊躇されますがやってみると意外と簡単だったりします。
特にロードバイクの場合はワイヤー式ですとすぐにワイヤーが伸びたり振動でセッティ
ングが狂ったりしてこまめに調整が必要になります。
いつもベストなセッティングで走れるように本記事を参考にして自分でメンテナンスできようなると良いと思います。
参考になったらぜひシェアしてください。