Last Updated 2024.03.04
サドル沼にハマる前にレンタルサドルを試してみよう
ロードバイクに乗り始めるとかなり多くの人が経験するのがお尻の痛みではないでしょうか。
ロードバイクのサドルはパッドが薄く軽量化されていて一般的なママチャリやクロスバイクに比べると、座り心地は硬く感じることと思います。
ロードバイクのサドルにはママチャリのようなスプリングで振動を吸収する機能もありませんので、ロードバイクに乗り始めの頃はお尻に突き上げるような痛みを感じる経験をする方が多いと思います。
完成車に付いているサドルは乗る人の骨格や柔軟性等を考えられて付いている訳ではないので、しばらくロードバイクに乗っている人でも合わない人には合わない場合があります。
サドル探しの旅をする前にレンタルサドルを試してみよう
完成車についていたサドルがどうしても自分に合わないようであれば、自分に合ったサドルを探すことになります。中には十何個もサドルを買い替えたなんて人もいるくらい、自分に合ったサドルを見つけるのは難しいです。
お金に余裕がある方はサドルを買って使えなかったら次を買ってを繰り返すことができますが、普通はサドルにそんなにお金はかけられないと思います。
そんな時はプロショップでテストサドルをレンタルして実際に乗って試してみましょう。
プロショップのテストサドルを試してみる
ロードバイクのプロショップでは、複数のメーカーのテストサドルを用意している店舗があります。
テストサドルの試し方としては、店内のローラー台にテストサドルをセットしてその場で試走できたり、有料で1週間程レンタルしてくれるショップもあります。
こういったプロショップのサービスを積極的に活用して色々なサドルを試してみて自分に合うサドルの傾向を見つけましょう。
Fizik のテストサドル
テストサドルを積極的にプロショップに提供しているメーカーとしてFizik(フィジーク)があります。
Fizikのサドルのコンセプトは身体の柔軟性の違いで最適なサドルを選ぶという提案をしています。
- アリオネ:スネークタイプ
- アリアンテ:ブルタイプ
- アンタレス:カメレオンタイプ
大きく3タイプの身体の柔軟性に合わせてサドルを用意しています。
3タイプだけですとこの3タイプの中から本当に自分に合うタイプのサドルが見つかるかは不安なところですが、一つの指標として自分がどのタイプかは分かるので試してみる価値はあると思います。
ちなみに私は体が硬いブルタイプでアリアンテがしっくりきました。
Fizik(フィジーク)のサドルに興味がある方はぜひ近所のプロショップでテストサドルを試してみることをお勧めします。
サドルを換える前にもう一度確認してみる事
ロードバイクに乗っていてお尻が痛い時にサドルを換えてみる前にもう一度確認しておいて欲しい事があります。
買ったばかりでまだロードバイクに乗る筋肉が付いていない
ロードバイクを買ったばかりの頃はお尻の筋肉がついてませんので、少しの距離や時間乗っただけでお尻に痛みが出てくると思います。
ロードバイクに乗り続けてお尻の筋肉が付いてくるまでしばらくは完成車についているサドルで乗り続けてみましょう。ロードバイクに慣れてくるとお尻の筋肉がついてくると同時にハンドル・ペダル・サドルの3点への重心の分散がバランス良くなってきて、お尻の痛みがでなくなることがあります。
パッド付きのレーサーパンツを履いてみましょう
ロードバイクを買ったばかりの頃は、敬遠しがちなパッド付きのレーサーパンツを試してみるのも良いでしょう。
サイクルパンツにはパッドに厚みがあるものがありますのでこういったサイクルパンツを試してみてお尻の痛みが軽減できるかもためしてみましょう。
プロショップにポジション調整をしてもらいましょう
自分でサドルの高さを調整したり、サドルの位置を前後に調整したりして適正なポジションが出せていない場合があります。これではサドルを変えてもポジションが適正ではないので重心のバランスが狂いいずれお尻の痛みが出てくる可能性が高いです。
一度プロショップにお願いしてフィッティングサービスを利用して、適正なポジションを出してもらうと良いでしょう。
お尻のどこに痛みが出るのかを細かく分析しましょう
サドルを換える前にお尻のどこにどんな痛みがでるのかを細かく分析することです。
場合によってはサドルを換えずに解決できる場合がありますので、お尻の痛みの分析がわかったらプロショップへ行って相談してみましょう。
お尻の痛みはサドル前部の尿道付近、サドル後部の坐骨付近、ペダリングの擦れによる痛みの3つが一般的です。
サドル前部の尿道付近に痛みがある場合は、適切なサドルの位置に座れているか、サドルの高さが適正かを確認してみましょう。パッド付きのレーサーパンツを履いたりサドルの位置を数mm変えてみたり、サドルの角度を1度~2度前傾させてみることで尿道付近の痛みは軽減できる可能性があります。
サドル後部の坐骨付近に痛みを感じる場合は、適切なサドルの位置に座っているか、サドルの横幅が坐骨の幅と合ってるかをチェックしてみましょう。また、ロードバイクに乗り始めの頃はお尻の筋肉が付いてなくて坐骨への痛みが出る場合もあります。その場合は厚いパッドが付いたレーサーパンツを履いてしばらく乗り込んでみることでお尻の痛みが軽減される可能性があります。
ペダリングによる擦れで痛みがある場合は、レーサーパンツを履いてみると同時に擦れ防止用のシャモアクリームを塗ってみることで痛みが軽減される可能性があります。
色々試しても痛みが出るようでしたらサドルを探しましょう
上記のような事を試してみてもお尻に痛みがでるようならサドルが合っていないかもしれません。
自分にあったサドルを見つけるのは本当に旅のように長いものになります。
サドルのタイプも様々あり、座面がフラットなものからお尻がすっぽり収まるように湾曲しているものでたくさんあります。
サドルを探しながらロードバイクに乗るスタイルについても考える必要があります。
レースのように常に前後にポジションを移動しながら乗るのか、長距離サイクリングで常に一定のポジションで乗り続けるのかでサドルの傾向も変わってきます。
尿道付近に痛みを感じる方はサドルの中央が窪んでいたり穴が空いたタイプも選択肢としてでてきます。
坐骨に痛みを感じる方は坐骨幅に合った横幅のサドルを選ぶ必要があります。
どのサドルも実際に乗って試走してみないとわからないところがありますので、プロショップと相談しながから気長に探していきましょう。
自分に合ったサドルを見つけることができれば、ロングライド等でも楽に走ることができるようになります。
サドル選びに迷ったらまずは近くのプロショップへ行って相談してみることをおすすめします。
参考になったらぜひシェアしてください。