Last Updated 2020.12.24
ロードバイクの目的別おすすめクリンチャータイヤ
ロードバイクに乗り慣れてきてそろそろタイヤ交換の時期がきた方や、暖かくなってきて冬眠から覚めてこれからロードバイクに乗ろうと思っている方、タイヤを新品に交換してロードバイクを楽しく乗ってもらうために、目的別のおすすめのクリンチャータイヤを紹介していきたいと思います。
最近クリンチャータイヤも進化して、各社ハイグリップタイヤからロングライド向けの耐久性の高いタイヤまで数多くラインナップされていますので、レース用とロングライド用に分けて紹介していきます。
レース用ハイグリップタイヤ
レース用途のハイグリップタイヤを紹介します。
Vittoria CORSA(ヴィットリア コルサ)
サイズ:700×23C 25C 28C
重量:247g(23C)
ケーシング素材:コアスパン(320TPI)
推奨空気圧:7~10bar
コンパウンド:G+イソテック 4Cコンパウンド
ロードバイクを昔から乗っている方でも知っている位有名なヴィットリアのオープンコルサがモデルチェンジして、コルサとなりました。コンパウンドにナノ素材グラフェンを使用して、さらにトレッドのベースと表面、センターとサイド部にそれぞれ異なったコンパウンドを使用するという凝った設計に進化しています。320TPIのコアスパンRケーシングを採用して、サイドウォールの強度としなやかさを両立させています。
Vittoria RUBINO PRO SPEED(ヴィットリア ルビノプロスピード)
サイズ:700×23C 25C
重量:199g(23C)
ケーシング素材:ナイロン(150TPI)
推奨空気圧:7~10bar
コンパウンド:G+イソテック 3Cコンパウンド
Vittoria RUBINO PRO(ヴィットリア ルビノプロ)
サイズ:700×23C 25C 28C
重量:240g(23C)
ケーシング素材:ナイロン(180TPI)
推奨空気圧:7~10bar
コンパウンド:G+イソテック 3Cコンパウンド
ヴィットリアのセカンドラインのルビノシリーズもモデルチェンジしました。
コルサと同じくグラフェンをコンパウンドに使用し、グリップ、転がり抵抗、耐久性、耐パンク性の全方位向上がされています。ルビノシリーズは4モデルラインナップされていますが、レース用途としてはコルサより軽いルビノプロスピードとオールラウンドモデルのルビノプロを取り上げました。
Hutchinson FUSION5 GALACTIK(ハッチソン フュージョン5 ギャラクティック)
サイズ:700×23C 25C
重量:182g(23C)
ケーシング素材:ナイロン(127TPI)
推奨空気圧:6~8.7bar
コンパウンド:HDF>5.1
ハッチソンのフュージョンが5にモデルチェンジしました。そのフュージョン5のレースユースモデルがギャラクティックです。運動性能に特化したHDF>5.1コンパウンドを採用して、名作と名高いフュージョン3を上回るスピード・グリップ・軽量性を追求しています。
Specialized TURBO COTTON(スペシャライズド ターボコットン)
サイズ:700×24C 26C
重量:240g(24C)
ケーシング素材:ポリコットン(320TPI)
推奨空気圧:7.93~8.62bar
コンパウンド:グリプトン
スペシャライズドが2015年に発表したクリンチャータイヤのトップモデルです。現在の主流であるナイロンケーシングではなく、ヴィットリアなど一部メーカーが使うコットンケーシングを採用しています。その上に独自開発のコンパウンドのグリプトンを使用しています。これにより高グリップと上質な走りを両立させています。
Specialized S-WORKS TURBO (スペシャライズド Sワークスターボ)
サイズ:700×22C 24C 26C 28C
重量:218g(24C)
ケーシング素材:ナイロン(120TPI)
推奨空気圧:6.89~8.62bar
コンパウンド:グリプトン
スペシャライズドの高グリップタイヤの標準モデルとなるのがS-WORKS TURBOです。独自コンパウンドのグリプトンを用いてグリップと低抵抗を両立しています。乗り心地を犠牲にすることなくTPIを120として価格を抑えてコストパフォーマンスの良いモデルになっています。
Bridgestone EXTENZA R1G(ブリジストン エクステンザR1G)
サイズ:700×23C 25C
重量:185g(23C)
ケーシング素材:ナイロン
推奨空気圧:9bar
コンパウンド:カーボンブラック
ブリジストンが本気で作ったエクステンザモデルの中で最強のグリップ力を誇るのがエクステンザR1Gです。コンパウンドに新素材を使用しておりR1G専用のトレッドゴムを採用しています。重量も23Cで185gとオールラウンドモデルのR1Xとほぼ遜色ない重量に収めています。
Panaracer RACE L EVO3(パナレーサー レースLエボ3)
サイズ:700×20C 23C 25C 28C
重量:180g(23C)
ケーシング素材:AX-α
推奨空気圧:7~10.5bar
コンパウンド:ZSGデュアルコンパウンド
パナレーサーのモデルの中でも最軽量モデルです。レースA同様に耐パンクベルト素材を改良して耐パンク性を強化してエボ3を進化させました。レースAではタイヤ全面に施された耐パンクベルトを、レースLではトレッド下部のみとしてレースAよりカタログ値で30g軽量化させています。
Michelin POWER コンペティション
サイズ:700×23C 25C
重量:190g(23C)
ケーシング素材:ナイロン
推奨空気圧:-
コンパウンド:レースコンパウンド
ミシュランのプロ4シリーズの上位モデルとして、MOTOGPのタイヤ技術を元にグリップ力を落とさずに低い転がり抵抗を実現したレース用モデルです。グリップ性能35%アップ、転がり抵抗の改善によって平均時速35kmで走行した時に約10Wの効率化を実現しています。新開発のアラミドプロテックの採用で、プロ4コンプリミテッドモデルに比べて耐パンク性も13%アップしています。
オールラウンド・ロングライド用タイヤ
オールラウンド用途、ロングライド向け耐パンク性の高いモデルのタイヤを紹介します。
Continental GRAND PRIX 4000SII(コンチネンタル グランプリ4000S2)
サイズ:700×23C 25C 28C
重量:202g(23C)
ケーシング素材:ナイロン
推奨空気圧:8.5bar
コンパウンド:ブラックチリ
多くのロードバイク乗りに使用されているコンチネンタルのグランプリの4000S2です。一般的なコンパウンドに使用されるカーボン粒子の約10分の1の大きさのナノカーボン粒子ブラックチリコンパウンドを使用することで、低い転がり抵抗を実現。グリップ、耐久性などを持ち合わせています。
Hutchinson FUSION5 PERFORMANCE(ハッチソン フュージョン5 パフォーマンス)
サイズ:700×23C 25C 28C
重量:198g(23C)
ケーシング素材:ナイロン(127TPI)
推奨空気圧:6~8.7bar
コンパウンド:HDF>5.2
ロードバイク用タイヤに求められる全ての性能を最高のバランスで融合させたフュージョンシリーズのオールラウンドモデルです。HDF>5.2という専用のコンパウンドを採用して、レースからサイクリングまで幅広く対応する万能タイヤになっています。
Schwalbe ONE(シュワルベ ワン)
サイズ:700×23C 25C 28C
重量:205g(23C)
ケーシング素材:ナイロン
推奨空気圧:6~10bar
コンパウンド:ワンスタートリプルコンパウンド
軽い走りとグリップを両立させるワンスタートリプルコンパウンドを採用して、前作モデルより10%以上の転がり抵抗削減を実現。センター部分はスピード重視のラバー、ショルダー部分はグリップ性の高いラバーを使用することで走行中のあらゆる状況において最適な転がり性能を実現しています。
Bridgestone EXTENZA R1X(ブリジストン エクステンザR1X)
サイズ:700×23C 25C
重量:180g(23C)
ケーシング素材:ナイロン
推奨空気圧:9bar
コンパウンド:カーボンブラック
ブリジストンのタイヤラインナップでオールラウンドに使えるモデルがR1Xです。R1Xでは構造を見直してムダを削ぎ落として、万能モデルながらも180gという軽さを実現しています。断面形状も見直されてより速く扱いやすいタイヤへと進化しています。
Panaracer RACE A EVO3(パナレーサー レースAエボ3)
サイズ:700×23C 25C 28C
重量:210g(23C)
ケーシング素材:AX-α(ポリアラミド)
推奨空気圧:7~10.5bar
コンパウンド:ZSGデュアルコンパウンド
パナレーサーのモデルの中でオールラウンドモデルです。素材を見直した耐パンクベルトでタイヤ全面をガードすることで、耐パンク性を前作より1.24倍に向上させました。グリップ力は最強クラスで路面にグリグリと食いつくようにグリップします。バンク時に接地面積を稼ぐオールコンタクトシェイプが採用されコーナリング時の斜め時のグリップも評価が高いです。
Michelin POWER オールシーズン
サイズ:700×23C 25C 28C
重量:235g(23C)
ケーシング素材:ナイロン
推奨空気圧:-
コンパウンド:-
ミシュランのプロ4シリーズの上位モデルとして、POWERシリーズがリリースされた中でドライ路面でもウェット路面でも安心できるグリップ性能を持つオールラウンドモデルです。混合ゴム繊維とHi-Grip designによる新しいトレッドにより、プロ4SCに比べてグリップ性能は40%向上、転がり抵抗も改善されていてハイグリップタイヤながら5W相当のパワー効率向上が狙えるモデルとなっています。
レース用以外はオールラウンドモデルが多い
ロードバイク用のタイヤはレース用のハイグリップモデル以外だと、耐パンク性や耐摩耗性の高いながらもグリップ性能も両立させているオールラウンドモデルが多いです。ミシュランやパナレーサー等大手メーカーでは耐パンク性・耐摩耗性に特化したエンデュランスモデルも展開していますが、多くは耐パンク性・耐摩耗性とグリップを両立させているモデルが中心になっていました。
レースに出る方はレース用のハイグリップモデル一択ですが、ロングライドやサイクリング用途の方はエンデュランスモデルでなくてもオールラウンドモデルを選択して問題なさそうです。
今後のタイヤ交換する時の参考にしてみてください。