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ロードバイクでサイクルウェアを何故着るのか

Last Updated 2020.12.22

ロードバイク初心者には抵抗のあるサイクルウェア

サイクルウェアヘッダ
ロードバイクは良いものを買ったけど、サイクルウェアを着てロードバイクに乗るのは抵抗があるというロードバイク初心者の方は多いのではないでしょうか。
私もその一人でした。あのピチピチとした感じがどうも見た目カッコ悪いなとか、普段着でロードバイクに乗るほうが見た目的にいいのではないかなと思ってしばらくはサイクルウェアを着ずにロードバイクに乗っていました。

そんな私が今ではロードバイクに乗る時にはサイクルウェアを着ないで乗るなんて考えられないという考えに変わってしまいました。
ロードバイクに乗る時にサイクルウェアを何故着るのか?普段着とサイクルウェアは何が違うのか?といった疑問に答えていきたいと思います。

サイクルウェアの特徴

サイクルウェアの特徴を普段着との違いを比較しながら挙げていきたいと思います。

ペダリングを妨げないフィットした着心地

サイクルパンツについてですが、ピチっとした着心地で足元の裾がフィットしていることでロードバイクに乗る時に、ペダリングをする時にフロントのギアに裾が巻き込まれるといったことが起こりません。
普段着ですと裾がギアに巻き込まれるのを気にしてペダリングが乱れてしまうことが多いと思いますが、サイクルウェアはピチッと足元もフィットしますのでペダリング時に裾がギアに巻き込まれる事を気にしないで済みます。

お尻のパッドで長時間でもお尻の痛みが起きない

サイクルウェアにする最大のメリットの一つがこのサイクルウェアに付いているお尻のパッドです。
ロードバイクのサドルは大抵硬めの座り心地なので、慣れるまでは短時間座っているだけでもお尻の色々な部分に痛みを感じてしまいます。それがサイクルウェアのパッドがあることでお尻の痛みを軽減できます。
特にロードバイクに乗り始めの頃は、お尻の筋肉が付いてないですから本当に短時間でもお尻に激痛が走ります。
ある程度ロードバイクに乗っていると、少しづつお尻の筋肉も鍛えられてパッド無しでも痛みを感じないくらいになるのですが、それでも長時間乗るとなるとお尻のパッドは必要になってきます。
ロードバイク初心者の頃のサイクルウェア選びとしては、お尻のパッドが厚いものを選んでお尻の痛みを軽減しつつ、慣れてきたらお尻のパッドはオールラウンドのものが付いているサイクルウェアを選ぶといった選び方がいいでしょう。

サイクルウェアは走行中のバタつきが無い

普段着でロードバイクに乗っていると気になるのが、走行風による服のバタつきだと思います。
サイクルウェアですとピチっとした着心地のため走行中ほとんどバタつくことがありません。
この服のバタつきがあると無いとでは、空気抵抗に大きな違いがあります。
ロードバイクの最大の敵は空気抵抗でその空気抵抗の8割は乗っている人間によるものといわれています。
人間の空気抵抗が低減されれば必然的に走るのも楽に感じるわけで、楽に走れるということは疲労の軽減にも効果があります。
特に向かい風のときの効果は絶大で、サイクルウェアを着ている時と普段着の時では走行中の空気抵抗の違いによる走りやすさの違いを体感できると思います。

サイクルウェアは伸縮性があって運動を妨げない作り

サイクルウェアはとても伸縮性があって、ペダリングであったり前傾姿勢になった時に体の動きを妨げない伸縮性があるのが特徴です。普段着ですとペダリングしている時にどうしても膝のあたりに引っかかりを感じたり、前傾姿勢になったときにお腹から背中にかけてつっぱりを感じますが、サイクルウェアは伸縮性があるおかげでこういったつっぱり感やひっかかりを感じることはありません。

サイクルウェアは効率的に汗を外に逃がしてくれる

サイクルウェアと普段着の違いがこの汗を効率的に外に逃がしてくれる機能です。
普段着で暑い時期にロードバイクに乗っていると、すぐに汗をかいて服がびしょ濡れになって乾くまでに時間がかかります。汗をかいたまま休憩すると汗による不快感もそうですが汗冷えによって場合によっては風邪を引いてしまうこともあるかもしれません。
サイクルウェアは汗をかいても汗をすぐに外に逃がして、生地もすぐに乾く吸汗・速乾に優れた特徴があります。
ランニングする方もランニング用のウェアを着ると思いますが大抵のランニングウェアは吸汗・速乾機能があって、走っていても汗による体温の低下や不快感を感じない作りになっています。
サイクルウェアにも同じことがいえます。吸汗・速乾機能によって汗をかいてもすぐに乾いて汗冷えすることなくロードバイクに乗り続けることができるのです。

ロードバイクに普段着で乗っている方は安いものでも構いませんので一度サイクルウェアを着てロードバイクに乗ってみることをおすすめします。

こんな安いものでも構いません。吸汗・速乾機能があれば普段着との差を体感できると思います。
お尻のパッドは安いものなりのものがついていますがサイクルウェアの良さを体感できたらきちんとしたメーカーのものを買い直すという風にしても良いと思います。
まずはサイクルウェアでロードバイクに乗るとこんなに違うんだというのを体感してほしいと思っています。

サイクルウェアの便利な機能

サイクルウェアメリット1
サイクルウェアと普段着の違いを挙げてきました。サイクルウェアにはロードバイクに乗る時に便利な機能が多くあります。その便利な機能を挙げていきたいと思います。

ロードバイクの前傾姿勢を考えた作り方

ロードバイクに乗るときは前傾姿勢になりますが、サイクルウェアは前傾姿勢に合わせた作り方になっています。
普段着ですと着丈が前部と後部で一緒の作りになっていますが、サイクルウェアはお腹の部分と背中の部分で着丈が違います。前傾姿勢になっても背中が見えないように背中の部分がお腹の部分より長めに作られています。
また裾の部分には裾がずり上がらないようにゴムやシリコンのような滑り止めがあって裾のずりあがりを防止しているサイクルウェアもあります。

背中のバックポケットがとても便利

ロードバイクに乗る時には色々ものを持ち歩かない前提で乗るわけですが、どうしても鍵であったり補給食等を持ち運ぶ必要があると思います。そういった時サイクルウェアの多くは背中にバックポケットと呼ばれる物を入れておけるポケットが3つくらい用意されています。このバックポケットが便利でサイクルウェアの伸縮性もあって相当な物を入れておくことができます。
また、背中の下の部分にものを入れるので走行中もバックポケットに物を入れた重みをあまり感じることなく走行に集中できる位置にあります。
ブルベや長距離サイクリングなら補給食を、近場のサイクリングならデジカメや鍵等を入れておくこともできてバックポケットの活用方法は様々です。
中にはボトルをバックポケットに挿して走行するなんて人もいます。このバックポケットの便利さを経験したら普段着でロードバイクに乗るなんて考えられないと思ってしまうことでしょう。

UVカット機能

サイクルウェアで意外と知られていないのが紫外線対策にUVカット機能があります。
生地自体薄くピチッとしているので紫外線で日焼けしてしまうのではないかと思われがちですが、大抵のサイクルウェアは紫外線カットの生地を使用していて日焼けすることはありません。
半袖・ハーフパンツのサイクルウェアを着ていると肌が露出している部分は日焼けしてしまいますが、日焼けが気になる方は長袖・長ズボンタイプでも良いと思います。
夏場は暑いと思うでしょうが、夏用のサイクルウェアは生地自体に紫外線カットの他、体温を下げる効果のある生地を使用しているものもあり肌を露出するより涼しく感じるサイクルウェアもあります。
紫外線は日焼けだけでなく体力も結構消耗しますので、あえて長袖・長ズボンのサイクルウェアで体力温存するというのもサイクルウェア選びの一つとして考えても良いと思います。

ロードバイクに乗る時はすね毛を剃るのは常識?

ロードバイクにサイクルウェアで乗っている多くの人はすね毛を処理してツルツルの脚で乗っています。
ロードバイク乗りの間ではマナーのような暗黙のルールになっていますが本当の理由ってなんなのでしょう。
私もロードバイクに乗り始めのころは知りませんでしたが、すね毛を処理するのには理由がありました。

それは落車等でケガをした時に、ボトルの水をかけて消毒する時にすね毛がないほうが色々と衛生面で良いからだそうです。これはプロのロードレースの世界から一般ユーザーに浸透したマナーだそうです。

すね毛が濃い私としてはすね毛の処理は面倒くさいので、長ズボンでごまかす方向でサイクルウェアを選んでいますが、ハーフパンツタイプのサイクルウェアを選ぶ方はすね毛の処理はロードバイク乗りの嗜みになっているので頑張ってください。

ボトルに入れるのは基本水

これもプロのロードレースの世界の常識から一般ユーザーに浸透したことなのですが、ボトルには基本を入れるって知っていましたか?ホビーユーザーはボトルにスポーツドリンクを入れたり、ウーロン茶を入れたりしていますが、本物のローディを目指すなら黙って水です。これはボトルの水を暑い時には頭から被ったり、落車等した時に応急の消毒に使ったりするためでプロのロードレースの世界では水を入れるのが普通だそうです。
まぁ昔のロードレースの話なので今はどうかわかりませんが。

ホビーユーザーはそこまでこだわる必要はありませんが、ダブルボトルなら一つはスポーツドリンクもう一つには水を入れておくというような運用の仕方はしておくほうがいいかもしれません。

ロードバイクに乗る上でのサイクルウェアの有用性について書いてみました。
サイクルウェアは初めて着るまでにかなり抵抗があるものだと思います。
しかし、サイクルウェアを着てロードバイクに乗るとその快適さに驚くことと思います。

本記事を参考にぜひサイクルウェアを着てロードバイクに乗ってみてください。
その快適さに今まで何故普段着に拘っていたのだろうと思うと思います。

参考になった方はぜひシェアしてください。

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