Last Updated 2017.04.25
ブルベやロングライドにおすすめのロードバイク
ロードバイクの中でもブルベやロングライドを目的としたエンデュランスモデルに注目して紹介していきます。
ロードバイク各メーカーのエンデュランスモデルはフレームに特殊な加工をして衝撃吸収性を高くして長距離の走行で疲労しにくくなるように設計されています。
ロードバイクのエンデュランスモデルの中でも特に特徴のあるモデルを紹介したいと思います。
トレック(TREK)Domane S4
トレックのDomaneというモデルはエンデュランスモデルの位置づけでロングライド時や、舗装の悪い路面での衝撃吸収性に特化したモデルになっています。
Domaneモデルでも価格によりかなり差別化されていて、上位グレードになると高剛性のカーボン素材や上位グレードのコンポーネントや上位のホイールが付属していて、完成車の時点でレースにも出られるようなスペックも用意されています。
今回取り上げたDomane S4はDomaneモデルの中でもエントリーグレードでフレームはカーボンながらコンポーネントをシマノのティアグラにして価格を抑えたモデルになっています。
TREK Domane S4
235,000円
isoSpeedテクノロジー
TREKのロードバイクを選ぶ理由がこのisoSpeedテクノロジーと言っても過言ではありません。
TREKのisoSpeedテクノロジーとは一般的なロードバイクのフレームは、シートチューブとトップチューブ・シートステーは一体型で成形されていますが、TREKのisoSpeedテクノロジーではシートチューブとトップチューブ・シートステーが分離しているところが特徴です。
シートチューブとトップチューブ・シートステーが分離していることによって、路面からの衝撃をフレーム全体で受け止めるのではなく、シートチューブ部分がしなりトップチューブとシートステー部分が受け止めることによって、衝撃を劇的に軽減することができます。これによりサスペンションが付いている車体に乗っている感覚になるくらい路面からの衝撃を軽減することができます。
エンデュランスジオメトリ
TREKのDomaneのフレーム設計はロングライド時の走行性や操舵性が良くなるジオメトリになっています。乗車姿勢もヘッドチューブがやや長めでハンドル位置が高めに設定されて一般的なロードバイクよりも上体を起こした楽な乗車姿勢で乗ることができるようになっています。
ワイドレシオギア採用
コンポーネントはシマノのティアグラですが、注目はリアのギアが11-32Tとワイドレシオギアを採用していることです。一般的なロードバイクのエントリーグレードでは11-28Tのリアギアを採用しているケースが多いのですが、TREKのDomane S4では11-32Tと坂道を楽に登れるギアを採用しています。
スペシャライズド(SPECIALIZED)Roubaix SL4 Sport
スペシャライズドのRoubaix SL4はシートステーとフロントフォークに衝撃を吸収する機構を備えたエンデュランスモデルです。TREKとはアプローチは違いますがスペシャライズドもフレーム自体を工夫することで路面からの衝撃を吸収してロングライドや路面の荒れたところでも快適に走行することに注力しています。
SPECIALIZED Roubaix SL4 Sport
210,000円
Zerts振動減衰インサート
シートステーとフロントフォークに搭載されているZerts振動減衰機構が路面からの振動を吸収してライダーへ振動が伝わりにくくするようになっています。
Roubaixモデルのコンセプトがパリ~ルーベという路面の荒れたコースを走る有名なレースを走破するために開発されたこともありRoubaix全モデルでこのZerts振動減衰インサートが搭載されています。
CG-Rシートポスト
スペシャライズドRoubaixモデルはシートポストも特徴的です。
シートポストとサドルを取り付ける部分に衝撃緩衝機構が搭載されています。
このCG-Rシートポストにより走行中の衝撃を直接サドルへ伝えることなく衝撃を吸収してお尻の痛みを軽減させる効果があります。
アップライトなポジション
TREKと同じくスペシャライズドのRoubaixもロングライド時の乗車ポジションを楽にするためにアップライドなポジションになっています。
ハンドル位置が高めでライダーの身長に合わせたサイズでポジションを出せば上体が起きた楽な姿勢でライディングできるフレーム設計になっています。
ワイドレシオギア採用
コンポーネントはシマノの105MIXになっていますが、リアのギア構成はTREKと同じく11-32Tを採用しています。11速仕様なのでTREKよりもより細かいギア選択しながら走行できてかつ坂道では32Tというワイドレシオギアで楽に坂道を登れるようになっています。
ピナレロ(PINARELLO)ROKH
ピナレロのROKHはフロントフォークに特徴があるロングライド向けのモデルです。
レースモデルのDOGMAのフレーム設計思想を継承しながらも、CenturyRideジオメトリーというフレーム設計を採用して100km~200kmのロングライドをメインに楽しむことを想定したモデルになっています。
TREKやスペシャライズドのエンデュランスモデルよりは少しレース寄りなモデルではありますが、ROKHのメインとなるステージは100kmから200kmのロングライドですのでブルベでも十分快適に走行できるモデルだと思います。
PINARELLO ROKH
325,000円
ONDAフロントフォーク
ピナレロの代名詞ともなっているクネクネしたフロントフォークのONDAフォークが路面からの衝撃を吸収してライダーは快適に走行することができます。
シートステーも曲線を描いた形状になっていてシートステー側でも衝撃を吸収するようになっています。
ジャイアント(GIANT)TCR ADVANCED 1 KOM
ジャイアントのTCRシリーズはレースからロングライドまであらゆる走行シーンを想定したオールラウンドモデルで、TREKやスペシャライズドのように目的に特化したモデルではありませんが乗車ポジションからフレーム設計まで上位グレードと同じフレーム設計でどのモデルでもコンポーネントやホイールをグレードアップすることでブルベやロングライドに使用できる懐の深いニュートラルなロードバイクになっています。
GIANT TCR ADVANCED 1 KOM
240,000円
価格以上にグレードの高いカーボンを使用
ジャイアントのTCR ADVANCEDに使用されているカーボンは東レのT700カーボンで、他のロードバイクメーカーだと30万円位するモデルで使用されるグレードの高いカーボン素材が使用されています。剛性の高いカーボンを使用しながらもジャイアントの長年のカーボン成形技術を駆使して乗り味はマイルドな仕上がりにしており、乗ってて衝撃がライダーに直接くることなく適度にフレーム全体で衝撃を吸収してくれるのが特徴です。
VARIANT SEATPOST
ジャイアントのVARIANT SEATPOSTはエアロ形状で空力的に有利だけでなく、適度にしなりもあり走行中の路面からの衝撃をシートポストがしなることで吸収してくれる効果もあります。サドルも2017年モデルからジャイアント別売りだったサドルが付属し、さらに快適な乗り心地を実現しています。
シマノのアルテグラ32T採用
TCR ADVANCED 1 KOMではコンポーネントにシマノアルテグラの11-32Tを採用しています。他社では32Tでもコンポーネント自体はグレードの低いものを採用していますが、ジャイアントではアルテグラの上位グレードでかつ11-32Tのワイドレシオギアを採用しています。
コンポーネントはアルテグラと十分な戦闘力を持っていますので、ホイールをミドルグレードのものに交換するだけでブルベやロングライドに十分使えるスペックを兼ね備えています。
ブルベにおすすめのロードバイクまとめ
ブルベやロングライドにおすすめするロードバイクをピックアップしてみました。
これはいいんじゃないか?というモデルは見つかったでしょうか。
ロードバイクという括りでもブルベやロングライドに焦点を絞ると特徴的なロードバイクが数多くあるということを知ってもらえたのではないでしょうか。
ロングライド向きのロードバイクの特徴としてはフレームに特殊な加工をして、路面からの衝撃を吸収してライダーの疲労を軽減することに注力しているということと、今年の流れではリアギアに32Tというワイドレシオのギアを採用して楽に登りを登れるようなギアを採用しているということでしょう。
ブルベやロングライド向きモデルとしてロードバイクを紹介しましたが、ロードバイク初心者の方でもアップライドな乗車姿勢のポジションや32Tのワイドレシオギアで楽に登りを登れるロードバイクというのは魅力ではないでしょうか。
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