Last Updated 2021.02.08
ロードバイク初心者にこそサイクルコンピュータをおすすめする理由
ロードバイクに乗っている人ならほとんどの人が付けているであろうサイクルコンピュータ(サイコン)について、ロードバイク初心者が感じたサイコンの必要性というのを説明したいと思います。
サイクルコンピュータとは?
そもそもサイクルコンピュータとは何?
通称サイコンと呼ばれている自転車の速度計の事を言います。
サイコンは色々なメーカーから様々な種類がでていますが、大きく分けて2種類のサイコンに分別されます。
GPSナビ無しのサイクルコンピュータ
一般的にサイコンと言ったらこっちの種類のサイクルコンピュータを指します。
- 速度
- 走行距離
- 積算距離
- 走行時間
- ケイデンス(ペダル回転数)
- 心拍数
- 時計
主に上記の項目を計測して表示してくれます。
価格によって計測できる項目が少なかったり、逆に消費カロリー等を計測する機能が付いたサイコンもあります。
日本国内だとキャットアイというメーカーが出しているサイコンが有名で入手もしやすいと思います。
GPSナビ付きサイクルコンピュータ
サイクルコンピュータの機能とカーナビようにGPSを利用して地図上をトレースしてナビまでしてくれるサイコンがあります。一般的なサイコンより価格はぐっと高くなりますが、カーナビと同じように指定した地点まで自転車優先道を優先してナビゲーションしてくれたり、ロードバイクで遠くへ出かけるときには非常に強力な助っ人となる機能を備えています。
サイコンとしての機能もほぼ網羅しており最終的に行き着くサイコンはこのGPSナビ付きサイコンになると思います。
ロードバイク初心者におすすめするサイクルコンピュータ
ロードバイク初心者におすすめするサイコンは、一般的なサイコンで比較的安価なモデルでいいと思います。
しかし、一つだけ必ず欲しい機能があります。
それはケイデンス(ペダル回転数)が計測できることです。
何故ケイデンスの計測が必要なのか?について説明したいと思います。
ロードバイク初心者がケイデンスの計測が必要な理由
ロードバイク初心者がサイコンでケイデンス計測ができることによるメリット
- 選択しているギアとケイデンスでのスピードの関係が理解できるようになる
- どのくらいのケイデンスで回すと心拍が上がるのかといった指標を作りやすい
- ケイデンスを一定にすることで速度に対してのギアの選択をしやすくなる
- ケイデンスを基準にして軽く速く回して速度を上げるか、ケイデンスはそのままでギアを上げて脚に負荷をかけて速度を上げるかといった判断ができるようになる
- ロードバイク初心者は速度よりケイデンスを一定に保つトレーニングの方が質の良いトレーニングになる
といったメリットがあげられます。
ケイデンスが分かるとギア比と速度の関係が分かり、ケイデンスを一定にしてギアを上げていくと脚に負荷はかかるけど速度は上がる、逆にギア比は同じままケイデンスを上げていくと脚への負荷はかからないけど心拍が上がってくるといったトレーニングの指標にもなります。
ロードバイク初心者におすすめするサイクルコンピュータ
サイクルコンピュータでケイデンスを計測できるモデルとなると種類は結構絞られます。
その中でも比較的安価でケイデンスを計測できるサイコンを紹介しておきます。
キャットアイのCC-RD420DWというモデルです。
このサイクルコンピュータの特徴は
- ケイデンスが計測できる無線式デジタルワイヤレスサイクルコンピュータ
- ボタン1押しのシンプル操作のオートスタート機能
- オプションのハートレートセンサーもつければ心拍数も計測可能
- タイヤ周長の登録でサイズの違うタイヤでも正確な距離の計測が可能
- スピードセンサー一体形ケイデンスセンサー付属
といった特徴があります。小さな画面ですがスピードとケイデンスを同時に表示できますので走行中の速度とケイデンスと選択しているギア比を理解するには十分な機能だと思います。
オプションのハートレートセンサーをつければ心拍も同時に計測できて、よりトレーニング中の身体の変化がわかると思います。
キャットアイ CC-PA500B トリプルワイヤレスキット パドローネ スマートにハートレートセンサーも付いたモデルになります。
私としてはロードバイク初心者で心拍数までは必要ないかなというのが個人的な考えですが、ロードバイクでより効果的なトレーニングをしたいという方は上記のモデルを選んでも良いと思います。
初心者におすすめできるケイデンス計測機能付きのサイコンとして2つ上げましたが、一つだけ惜しいところがあります。それは夜間走行時にサイコンのバックライト機能が付いてないことです。
ロードバイク初心者でいきなり夜間走行はしないと思いますが、夜間走行時にサイコンのバックライトが無いために画面が暗くて見えないというのは、ロードバイクに少し慣れてきた頃には不満に感じる部分かと思います。
キャットアイからはケイデンスが計測できて、バックライトも使えるサイコンのモデルがあるのですが、CC-RD420DWより高価でしかもセンサー類は別売りになっています。
あまりおすすめできませんが、金銭的に余裕があるならこちらのモデルを購入して別でセンサー類も揃えるとよりベターかもしれません。
ロードバイクで遠出できるようになったら欲しいGPS付きサイコン
ロードバイクに慣れてきて、50kmとか100km走れる走力が付いてきたらGPSのナビ付きのサイコンが欲しくなると思います。スマホでもGoogleマップアプリ等でナビさせることもできますが、電池消耗が激しく3時間程度しか電池が持たない・車のナビ前提なので指定した地点によっては高速道路をルートに入れてしまう等、自転車でナビするには不便な点があります。
その点自転車用のGPSナビ付きサイコンは優秀で、自転車道(サイクリングロード含む)を優先してルート表示するようになっていますので、自転車で走りやすいルートをナビしてくれるのでおすすめできます。
日本国内でGPSナビ付きサイコンというとGarmin(ガーミン)になるでしょう。
カーナビでも有名ですが、GPSナビ付きサイコンではガーミン一択かなというのが個人的な意見です。
特徴としては
- スピード・ケイデンス・心拍数・走行時間・積算距離計測
- スピード・ケイデンス・心拍数の各種センサー付属
- 自転車道優先のルート検索機能
- コースルートを作成・登録することで予め予定のルートをトレースしながらナビ可能
- GPS計測によりルートの傾斜や獲得標高も表示可能
- Garminのサイト上に走行したデータをアップロードしてデータ保管可能
- オプションでパワーメーターをつければパワーも計測可能
- 日本国内の有名スポットが登録してあり電話番号等で検索可能
等々まだ他にも機能がたくさんありすぎて挙げきれません。
豊富な機能の中でも私がGarminのサイコンで一番欲しい機能が、コースルートを作成してそのコースルートをトレースしてナビしてくれる機能です。
この機能は主にブルベに参加する時に活躍します。
最近ではブルベの主催者も、このGarminのサイコンにコースルートを登録して走行できるように予めコースルートを作成して公開してくれているところもあります。
普通の長距離サイクリングでもGPSでナビしてくれるのはとても有り難いですが、ブルベのように予め決まったコースを走行しないといけない場面では、GarminのGPS付きサイコンのコースをトレースしてくれる機能は非常に有用だと思います。