Last Updated 2020.12.24
女性も注目のロードバイク業界
最近多摩川のサイクリングロードを走っていると女性のロードバイク乗りが増えてきたなぁという印象があります。
ツイッター等のSNSでもロードバイクを始めたという女性も多く今後ロードバイク業界も女性をターゲットに様々なモデルを投入してくるだろうと思っています。
これからロードバイクを始めたいと思っている女性の方や、ロードバイクに興味がある女性の方向けに女性向けモデルのロードバイクをラインナップしているロードバイクのブランドを紹介していきたいと思います。
ロードバイクを初めて購入する時はプロショップへ行って、フィッティングしてもらってから自分にあったサイズのロードバイクを購入するのが間違いのないロードバイク初心者のロードバイクの購入方法ですが、まずはどんなロードバイクのブランドがあるのか知ってもらいたいと思います。
Liv(リブ)
Liv(リブ)は世界最大の自転車メーカーのGIANT(ジャイアント)の女性向けロードバイクブランドです。
サイクリングがもっと身近でスポーツやフィットネスの一つとして女性から選ばれるように魅力的なものであるようにと立ち上げられたブランドです。
実際ジャイアントストアのLivブランドのフロアは店舗にもよりますが男性用ロードバイクと同等のフロア位展開しているところもあり、1フロア全てLivブランドのロードバイクやアパレルを展開している店舗もあります。
ジャイアントストアでは試乗車も豊富にありますので、まずは気軽にジャイアントストアでロードバイクを体験してみるのも良いと思います。
女性用だからといっても一切妥協なし
Livのロードバイクはプロの女性ライダーにも供給されていて、フレームの素材からコンポーネントまで一切の妥協はありません。
フレームは価格によってアルミやカーボンの違いはありますが、20万円台のモデルはフレームはフルカーボンでコンポーネントはシマノの105やアルテグラで統一されていて男性用のロードバイクと比べても遜色のない完成車になっています。
Livにするメリット
初めてのロードバイクでLivを選択するメリットは、全国のジャイアントストアで手厚いアフターサービスを受けることができる点です。
ジャイアント・リブのロードバイクはジャイアントストアで購入すると、ジャイアントストアでライトメンテナンス(ディレーラー調整やホイールの振れ取り等の簡易メンテナンス)が何度でも無料で受けることができます。
ロードバイクには乗りたいけど自分でメンテナンスするのは知識がないからできなさそう、私にはロードバイクを色々メンテナンスするのは難しそうと思っていてもリブならジャイアントストアで全て無料で見てもらえます。
女性だけの走行会を主催
ジャイアントストアでは女性向けのポタリングイベントを定期的に主催していて、女性のロードバイク乗り同士の繋がりのきっかけを作る場を提供してくれています。
ロードバイクを始めたはいいけど周りにロードバイクが趣味の女性がいないという方も、こういったポタリングイベントに参加することで共通の趣味を持つ女性と知り合えるきっかけが作れます。
ビアンキ(Bianchi)
ロードバイクブランドの老舗ビアンキ(Bianchi)からも女性向けモデルがラインナップされています。
チェレステと呼ばれるビアンキ独特のカラーリングは女性にも人気で、多摩川をサイクリングしていても女性でビアンキのロードバイクに乗っている方は結構見かけます。
ビアンキの女性向けモデルはリブ同様に女性専用設計のフレームとなっていてコンポーネントのグレードによって価格差が設定されています。
DAMA BIANCAモデルのラインナップ
ビアンキの女性向けモデルはDAMA BIANCAと呼ばれるモデルになりますが、主にロングライドに主眼を置いたフレーム設計のラインナップとなっています。
ミドルグレードのフルカーボン仕様のINTENSO DAMA BIANCAは、フルカーボンのフレームにコンポーネントはシマノの105で統一されていて230,000円とリブに負けないくらいのコストパフォーマンスがあります。
ビアンキは取扱い店舗が多く入手しやすい
ビアンキは取り扱っているプロショップも多く、大手の大型店のワイズロードでも取り扱っていて比較的入手しやすいブランドのロードバイクです。
ワイズロードなら試乗車を用意している店舗もあると思いますので、ビアンキのロードバイクに興味のある女性の方はぜひ一度ワイズロードの店舗に問い合わせてみることをおすすめします。
ANCHOR(アンカー)
ANCHOR(アンカー)は日本のブリジストンのスポーツバイクブランドです。
日本のメーカーですので日本人の体型に合ったフレーム設計でロードバイク初心者の方でも安心して選べるというメリットがあります。
アンカーのロードバイクはカラーリングとロゴを自由に選ぶことができて、33色と3種類のロゴ、3種類のコーティングから自分だけのカラーリングのロードバイクを作ることができます。
女性専用パーツを豊富に使ったロードバイク
アンカーの女性向けモデルはフレームは男性用のフレーム設計を踏襲していますが、ハンドルやサドルは女性専用のパーツを採用して女性でも乗りやすいロードバイクにしています。コンポーネントはシマノ製で統一しておりコンポーネントで妥協しているところはありません。
カーボンロードは若干価格が高め
アンカーのロードバイクでカーボン製のモデルを選ぶと、リブやビアンキに比べると若干割高になります。カラーリングの自由度があるので自分だけのカラーリングのロードバイクを手に入れられる分の価格と考えればアリとも言えます。
ロングライド向きのモデルが中心
アンカーの女性向けモデルもビアンキ同様にロングライド向けのモデルが中心です。
女性でレース志向の人がまだまだ少ないからラインナップされていないのかもしれませんが、女性の方で本格的にレースにも出てみたいという方はリブを選択するのがいいかもしれません。
FELT(フェルト)
FELT(フェルト)はドイツのロードバイクブランドです。
ヨーロッパのロードバイクブランドながらドイツの国柄か質実剛健なイメージのあるロードバイクが特徴です。トライアスロンバイクを開発したのが発端ですが、その後ツール・ド・フランスや世界選手権などで勝利を獲得するなどブランドとしての知名度は世界的なものとなっています。
女性専用設計のフレーム
フェルトのロードバイクは同じフレームサイズでも男性と女性では体重、筋力、骨格が異なることから、女性ライダーに向けてフレームパイプを細く、薄く、接合部分を少なく設計しています。
その結果としてフレーム重量が下がり軽量化されたフレームに仕上がっています。
ハンドルやサドルも女性に合わせて幅の狭いハンドルや女性の骨格に合わせたサドルを合わせて徹底的に女性ライダーに合わせてロードバイクを仕上げています。
各パーツも女性に合わせてアッセンブル
フレームの成形もカーボンの積層構造や枚数を最適化して横へのたわみを抑えつつ、路面からの突き上げの衝撃は吸収するように設計されています。
ハンドルは女性専用のコンパクトハンドルで、女性でも無理なくドロップハンドルを使いこなせるようになっています。
サドルも女性の骨格に合わせて幅や形状、パッド量を最適化しています。
長時間のライディングでも快適な乗り心地にしています。
PINARELLO(ピナレロ)
ツール・ド・フランス総合優勝など数々の栄光に輝いているピナレロからも女性向けのサイズ「Ez-fit」というサイズが展開されています。
Ez-fitのサイズはレーシングモデルでも展開されていて、レース志向の女性の方ならおすすめできるロードバイクです。
フレーム設計はピュアレーシングモデル
ピナレロのEz-fitサイズはレーシングモデルからエンデュランスモデルまで展開されていますが、レーシングモデルのEz-fitサイズは男性用のレーシングモデルのフレーム設計をそのまま女性用のサイズにしているので、本格的なピュアレーシングモデルになっています。フラッグシップモデルのフレーム設計思想を継承していますので女性の方で本格的にレースに出てみたいと考えている方にはぴったりなモデルです。
女性向けに各パーツもアッセンブル
Ez-fitサイズのモデルには、幅の狭いハンドルやフィジークの女性向けのサドルが付属されておりフレーム以外は女性用パーツでアッセンブルされていますので、女性専用設計ではありませんが安心してロードバイクに乗ることができます。
コンポーネントはグレードアップが必要
ピナレロは高級なロードバイクブランドで、ミドルグレードのモデルではコンポーネントがシマノの105MIXで構成されています。
ブレーキやクランクがグレードの低いものでコストを抑えられていますので、グレードアップするならブレーキとクランクは105で統一したいところです。
女性専用モデルを展開している他ブランド
女性専用モデルを展開しているロードバイクブランドは、他にはラピエール、ウィリエール、スコットなどありますが主要なブランドを取り上げてみました。
女性向け専用モデルの特徴としてはロングライド向けのモデルが多い印象ですが、リブやピナレロのようにピュアレーシングモデルを展開しているロードバイクブランドもあり、選択肢は一昔前より幅が広がった印象があります。
今後も女性のロードバイク乗りが増えれば、メーカーも力を入れて様々な目的に合わせた女性専用モデルを展開してくると予想しています。
ブルベも女性の参加者が増加傾向ですし、レースも女性カテゴリーが増えてきてロードバイク業界全体が活性化することが期待できます。
これからロードバイクを始めようと思っている女性の方は参考にしてみてください。