Last Updated 2022.05.05
シマノのコンポーネントが大幅値上げでロードバイクが買いづらくなる?
ロードバイクコンポーネントのシェア1位のシマノが2022年5月1日より大幅値上げとなります。ロードバイクの情報アンテナを張っている方はもうご存知かと思いますが、コンポーネントのグレードやパーツによって値上げ幅は異なりますが、概ね15%~20%の値上げとなります。
今回の大幅な値上げについてはシマノ公式でも理由が明記されています。理由としては、コロナ影響による原材料費の高騰、運送費の高騰、最近の外国為替変動を理由としてあげています。
シマノの値上げとなるコンポーネント
5月に値上げとなるシマノのコンポーネントのパーツは、多岐にわたっておりすべてを網羅するのはちょっと無理がありました。ですのでロードバイク用のコンポーネントに絞って調べたところをざっくりとご案内したいと思います。
まず、値上げの対象となるグレードは全グレードになります。その中でも105、アルテグラ、デュラエースのパーツの値上げが顕著となっています。そして、値上げとなるパーツのモデルもR7000、R8000、R9100系統のモデルが概ね15%~20%値上げされておりました。
11速用の主力パーツが大幅な値上げとなっていて、新モデルの値上げについてはネットで調べたところ不明でした。詳しくはお近くのプロショップに問い合わせていただくのが良いと思います。駆け込みカスタムや現在メンテナンスを検討中の方はお早めにプロショップに持ち込んでメンテナンスをお願いしたほうがよさそうです。
完成車の価格改定の懸念
シマノはロードバイクでのシェアダントツトップ企業ですから、そのシマノのパーツの値上げは単体での値上げだけでは済まないだろうと考えております。シマノのコンポーネントを採用する各完成車をリリースするロードバイクブランドのロードバイクも2022年5月以降値上げラッシュが予想されます。そう考える理由としては、ロードバイクの売上世界一のジャイアントが大幅な値上げ改定をしたことに起因します。
ジャイアントは2022年2月に原材料や運送費の高騰と為替変動を理由に値上げに踏み切りました。ロードバイクは現在移行期でロードバイクのレースのルールを定めるUCIのルールが改定されるという話もあり、ロードバイクの設計自体が大幅に見直される可能性もあります。現在ロードバイクを持っている方はそのロードバイクを大切に乗り続けて、これからロードバイクを購入しようと考えている方は、2023年以降のロードバイク情報に目を向けてUCIのルールが改定されてそのルールに適合した新しいロードバイクを購入するのが正解かなぁと当サイトでは考えております。
これからロードバイクが欲しい方へのアドバイス
今までの話を聞いて、それでも今この時期にロードバイクを購入したいと考えている方へのアドバイスとしては、トップグレードの高級バイクは避けたほうが良いでしょう。理由は今トップグレードの高級バイクを購入しても2、3年後にUCIのルールが改定されて全く違うデザインのロードバイクが市場に流通する可能性があるからです。今ロードバイクを購入する方は数年後には新しいUCIルール適合のロードバイクに乗り換えることを前提で、今販売されているロードバイクを購入するのが精神衛生上よろしいかと思います。ギア変速も11速から12速化への移行期ということもあり、一つ前のモデルや105グレードの現行モデルでは11速ですが、アルテグラ、デュラエースはDi2の12速仕様と複雑になっています。
最近はBROMPTON界隈の情報を集めていたのですが、ロードバイクのシマノの価格改定(値上げ)が大きなトピックスとしていろいろなインフルエンサーが案内していましたので、当サイトでも取り上げることにしました。どういう切り口でユーザーの皆様に案内するか迷いました。各パーツの値段をご案内するのはもう情報が早いサイトで情報は手に入るので、当サイトではシマノが値上げした上で今ロードバイクを買うべきか否か?という視点でお話することにしました。
おそらくですが、これから各ロードバイクブランドの完成車は値上げラッシュになるでしょう。世界一のシェアのシマノが20%値上げして各ロードバイクブランドが価格そのままにするというのはとても考えづらいです。2018年ごろはロードバイクのエントリーモデルは20万円から25万円が相場でしたが、2022年はエントリーモデルで25万円から35万円と大きく物価が上がっています。
新規購入検討は中古車はおすすめしません
ここまで物価が大きく上がってくると、新しくロードバイクを購入検討している方の候補になってくるのは中古車だと思います。しかし、中古車ははじめの一台として購入するのはあまりおすすめできません。理由は、コンポーネントやフレームの良し悪しが初心者の方は見分けがつかないからです。ロードバイクの中古車を購入するとなると、候補となる中古車販売店はバイチャリ、サイクルパラダイス、クラウンギアーズなどが挙げられます。これらの中古車ロードバイクショップはたしかに、一定の品質を担保した良質なロードバイクを在庫しているのですが、それでも細かいところで新車とは違うカスタムがされていたり、フレームに小さなキズなどがあったりと、中古車としてはささいなものでも新車と比べると圧倒的に、所有欲は満たされないと思います。
今所有欲と言いましたがロードバイクは一つの趣味であり、所有欲というのは継続して続けるためのモチベーションにもなる大切な要素だと当サイトは考えています。中古車ではその所有欲が満たされない可能性が高いのです。中古車はオーナーの中でこれは手放してもいいかな、全部所持したいけどその中から新しいバイクを購入する資金にするため手放すとしたらどれかな?といった理由で、何かしらネガティブな理由で中古車として売られていった車体が多いと思います。そのネガティブな車体をリフレッシュして販売しているとはいえ、新しくロードバイクを始めようと意気込んでいるユーザーが中古車を買ったらどうでしょうか?私だったら最初は初めてのロードバイクで興奮して、大切にするとは思いますがフレームのキズや各パーツに精通してくるにつれて見えてくるネガティブな要素にモチベーションは下がって、下手するとロードバイクに乗らなくなってしまうかもしれません。これは個人差があるのであくまで私個人の主観での話です。
年代物のビンテージバイクなどは中古車でいい状態のものを探すのは大いに結構なことだと思いますが、現行のデザインのカーボンフレーム、シマノコンポーネントを積んだロードバイクを中古で初めて購入するというのは当サイトではおすすめしません。中古車を買うくらいでしたら、もう少し貯金をして貯金している間にロードバイクの情報を集めつつロードバイクについて詳しくなっていき、2023年モデルの発表と合わせて新車を購入するほうが、時間はかかってしまいますが、所有欲やモチベーションを高めた状態でロードバイクライフをスタートできるのではないかなと考えています。
一見ロードバイクとは関係なさそうな、所有欲やモチベーションですが、趣味を継続していく上では大事なファクターであると当サイトは考えています。男子でしたらこの気持ちは理解していただけるのではないでしょうか。女性の方は現実主義で理解しづらいかもしれません。男という生き物はどうでも良いものに多額の資金をつぎ込み所有欲を満たすことで満足する生き物なのです。奥様や彼女さんはそんな彼氏・旦那様の男心をどうか理解してやってください。男というのはロマン、盆栽、所有欲、高級品というものに弱いのです。
最後の方はロードバイクの現実的なお話から逸れて、男の趣味・ロマンの話になってしまいましたが、世の男性陣ならご理解いただけると確信しております。ロードバイクには所有欲とモチベーションが大切ですよというお話でした。ではなかった。ロードバイクは今購入するならミドルグレードで買い替え前提で考えましょう。そして、UCIのルールが改定されるタイミングまで待てる方は貯金して、それまではロードバイクの情報を色々と集めてロードバイクについて詳しくなるのがおすすめです。そして新しくロードバイクを購入できた方はおめでとうございます。ようこそロードバイク沼へ。その他にもBROMPTON沼というセカンドバイク沼もありますのでどっぷりと肩まで浸かってハマるといいと思います。