Last Updated 2017.06.29
伊豆修善寺から伊豆急下田までの天城越えコース
静岡県の伊豆エリアは、2020年東京オリンピックで自転車競技が伊豆ベロドロームで開催されることもあり、サイクルスポーツの聖地を目指して整備が進められています。伊豆エリアの各地ではサイクリストのためにサイクルラックを設置したり、サイクルラックを設置したバスも運行されるなどサイクリスト誘致のための施策が色々と行われている注目のエリアです。
伊豆エリアへのアクセス方法
今回紹介する修善寺から伊豆急下田エリアへのアクセスは、東京方面からは新幹線で三島駅まで行き、伊豆箱根鉄道駿豆線に乗り換えるのが一番早いアクセス方法です。乗り換え回数や新幹線の費用を抑えたい場合は、東京駅から直通で特急踊り子号が修善寺駅までの直通運転もしています。伊豆箱根鉄道駿豆線は三島駅~修善寺駅間で自転車をそのまま持ち込めるサイクルトレインが2017年4月1日より本格運用を開始しました。詳しくは伊豆箱根鉄道駿豆線のWEBページをご確認ください。
特急踊り子号ではサイクルトレインは実施されませんので、通常の輪行袋にロードバイクを収納して車内に持ち込む必要がありますので注意してください。
修善寺から伊豆急下田までのコース
RIDE WITH GPS:修善寺から伊豆急下田コース
スタート地点は伊豆箱根鉄道駿豆線の修善寺駅です。伊豆市では伊豆市観光協会からサイクリングマップが配布されており、伊豆エリアのおすすめスポットやおすすめコースが紹介されています。このサイクリングマップを見てポタリングするのも良いかと思います。修善寺駅からは東京オリンピックの自転車競技が行われる伊豆ベロドロームやマンガ弱虫ペダルでもおなじみの伊豆サイクルスポーツセンター(CSC)へもアクセスしやすくなっています。また、伊豆エリアの多くの主要施設にはサイクルラックが完備されている施設が多くサイクリストにはありがたい配慮がされています。東海バスでは湯ヶ島~踊り子温泉会館間でサイクルラックを設置したバスも運行されており、ちょっとバスで移動する時もサイクリストにはありがたい環境が整ってきています。
伊豆サイクルスポーツセンター
修善寺駅から県道80号線を上っていくとマンガ弱虫ペダルの夏合宿の舞台になった伊豆サイクルスポーツセンターに着きます。サイクルスポーツセンターは子供向けのジャングルジムや温水プール、サイクルコースター等家族で来ても楽しめる施設で、目玉はやはり全長5kmの自転車専用サーキットです。利用料金は1時間620円でロードバイクの持ち込みの場合は520円/1日です。別途入場料金820円必要で、5kmサーキット1時間をロードバイク持ち込みで走る場合は合計で1,340円です。5kmコースは斜度10%~12%の激坂区間もあるため1周5kmとは言え、かなり走りごたえのあるコースプロフィールになっています。ぜひ一度弱虫ペダルの夏合宿の過酷さを体験したいところです。
伊豆ベロドローム
2020年東京オリンピックの自転車競技の舞台となる伊豆ベロドロームは伊豆サイクルスポーツセンター内からもアクセスすることができます。伊豆サイクルスポーツセンター内の1施設という位置づけになっています。館内の見学は無料ですのでサイクルスポーツセンターに立ち寄った際はぜひ伊豆ベロドロームも見学したい施設です。バンク走行体験は別途1,550円/30分です。伊豆急下田駅まで走る脚が売り切れない体力に自信のある方はベロドロームのバンクを体験してみるのも良いと思います。
伊豆サイクルスポーツセンターの5kmサーキットはイベント等で貸し切りのため、一般のサイクリストが走れない場合もあります。詳しくは下記のカレンダーを確認の上貸し切りではない日に伊豆エリアを訪問する事をおすすめします。
独鈷の湯
伊豆サイクルスポーツセンターと伊豆ベロドロームで少し走って脚が疲れたら、修善寺駅方面へ戻ってきて独鈷の湯で足湯に浸かって脚を休める事ができます。修善寺温泉街の中心を流れる桂川の河川敷にあり、空海が開いた伊豆最古の温泉とも言われています。修善寺温泉のシンボル的な存在です。
独鈷の湯
営業時間:8:30~16:30(3月~10月)
定休日:第3水曜日
電話:0558-72-2501(伊豆市観光協会修善寺支部)
伊豆市観光協会修善寺支部
伊豆急下田への天城越えコースへ走り出す前に、ロードバイクの簡易メンテナンスを行うために利用できるのが、伊豆市観光協会修善寺支部です。ここでは工具や空気入れ等のメンテナンス用具を貸し出してくれます。天城越えをして伊豆急下田へ本格的に走り出す前に立ち寄ってご自分のロードバイクの簡易メンテナンスを行う事をおすすめします。1日2,000円でレンタルサイクルのサービスも行っています。
国道136号線を南下そして国道414号線へ
修善寺エリアで伊豆ベロドロームやサイクルスポーツセンターを楽しみ、独鈷の湯で脚をリフレッシュしたらいよいよ天城越えして伊豆急下田へのサイクリングスタートです。スタートは修善寺から国道136号線を南下していきます。すぐに国道136号線と国道414号線の分岐点に着きますので伊豆急下田方面へ向かうため、国道414号線を南下して行きます。国道414号線は天城山の麓のためゆるやかな上りが続きます。天城山が近づくにつれて徐々に勾配もきつくなり本格的な峠道になっていきます。
かたつむりで昼食と本格的な天城越えの準備
修善寺エリアで伊豆サイクルスポーツセンターや伊豆ベロドロームに寄り道したら、時間的に既にお昼を過ぎていると思います。本格的な天城越えをする前に腹ごしらえのために立ち寄りたいのが国道414号線沿いにあるカフェかたつむりさんです。手造りのログハウスのレストランかたつむりでは、おいしいピザを食べる事ができます。他にはナンとキーマカレーやケーキ等のスイーツも楽しむ事ができます。キーマカレーとピザでお腹いっぱい食べてスタミナ回復したらいよいよ天城越えです。
森の手作り屋さん「かたつむり」&「ファーマーズヒル」
静岡県伊豆市湯ケ島892‐66
営業時間:10:00(カフェ11:00~16:00)
定休日:毎週火・水曜日
TEL:0558-85-2104
道の駅で補給をして天城越え
かたつむりでランチを摂ったら、国道414号線をさらに南下道の駅天城越えで軽く補給を摂って、いよいよ天城峠を越える天城越えです。天城トンネルを抜けると天城峠の頂上は通過です。旧道の天城トンネルは伊豆市側からは落石のためアクセスすることはできません。一度天城トンネルを越えて河津町側から折り返して旧天城トンネルへアクセスする必要があります。時間に余裕があるようでしたら天城越えの象徴の旧天城トンネルは一度はみておきたいところです。
河津七滝ループ橋
天城越えコースの目玉の一つが、河津七滝ループ橋です。約2周720度グルグルッと回転するループ橋を下ると大きなヒルクライムポイントは終了です。河津町周辺はわさびの名産地で河津七滝の綺麗な水で栽培されるわさびが名物になっています。河津七滝周辺には七滝観光センターを始め、温泉民宿や食事処の施設も多くあります。お土産や小休止するなら河津七滝周辺がおすすめです。
白浜目指して国道135号線へアクセス
天城越えして国道414号線を走ってきたらそろそろ海が見たいところです。山と海の景色を楽しむために上河津付近で国道414号線から県道14号線を経由して東進して国道135号線を目指しましょう。このへんまでくると道は平坦なので比較的楽に巡航できると思います。県道14号線を快調に東進するとやがて太平洋の海沿いを通る国道135号線に合流します。ここからは伊豆急下田駅まで国道135号線を太平洋の海を臨みながら走っていきます。
白浜海岸
国道135号線に合流したら、海沿いで走りやすい快適な道が続きます。途中白浜海岸で伊豆の綺麗な海を眺めながら小休止も良いでしょう。天気が良ければ伊豆大島を遠くに見ることもできます。時間に余裕があれば伊豆最古の神社で海に向かって建つ鳥居で有名な白浜神社にも寄るのも良いと思います。
道の駅開国下田みなと
白浜海岸を通過すると下田エリアまではあっという間です。下田エリアまで来たらゴールの伊豆急下田駅まですぐですが、ちょっと寄り道したいのが道の駅開国下田みなとです。道の駅開国下田みなと内には地魚を素材にしたお寿司が食べられる回転寿司魚どんやさんがあり、ちょうど夕飯にぴったりです。その他道の駅内でお土産や新鮮な魚介類も手に入るのでサイクリングのお土産を調達するのにおすすめです。
道の駅開国下田みなと
静岡県下田市外ヶ岡1番地の1
営業時間:9:00~17:00
定休日:なし
TEL:0558-25-3500
地魚回転鮨 魚どんや
静岡県下田市外ヶ岡1番地の1
営業時間:11:00~15:30 17:30~20:30
定休日:不定休
TEL:0558-25-5151
伊豆急下田駅
道の駅開国下田みなとで夕食を食べた頃には、すっかり日も暮れてしまっている頃になっていると思います。修善寺エリアでサイクルスポーツセンターやベロドロームでのんびり寄り道しているとナイトランになってしまっている事も考えられます。道の駅開国下田みなとから伊豆急下田駅まではすぐなので、さほど問題ありませんが寄り道スポットが多い伊豆エリアですので、もしものためにナイトラン装備も用意した方が良いかもしれません。
伊豆急下田駅からは特急踊り子号で一気に東京まで輪行で帰る事ができます。さっと輪行の準備をして特急踊り子号に乗って修善寺伊豆下田エリアのサイクリングを締めくくる事ができます。
見どころ満載の上走りごたえのあるコース
修善寺から伊豆急下田までのサイクリングコースの紹介でしたが、いかがだったでしょうか。修善寺エリアだけでも伊豆サイクルスポーツセンターや伊豆ベロドローム等寄り道したいスポットが満載で中々修善寺エリアを離れられない誘惑が多いエリアです。
伊豆サイクルスポーツセンターや伊豆ベロドロームを経由するコースのため、全長約70kmながら獲得標高は1400mとなっておりかなりの山岳コースですが、道の駅をうまく利用して休憩してペース配分して走ればロードバイク初心者でも走りきれるコースだと思います。途中河津七滝のループ橋や白浜海岸等景色を楽しむポイントがあったり、かたつむりや道の駅開国下田みなと内の回転鮨魚どんやのおいしい食事スポットもあり、天城越えのヒルクライムを乗り越えた後のご褒美も満載でただ辛いヒルクライムになるようなサイクリングコースではないことがポイントです。
伊豆急下田駅周辺に早めに到着することができれば、開国の街下田を観光する時間もあります。特急踊り子号の時刻表を確認して東京に戻る時刻を計算して、下田の街を観光したりお土産を買ったりする余裕もあります。首都圏からアクセスが良く、関西圏からも修善寺か下田で宿泊施設を手配すればのんびり伊豆エリアを楽しむ事ができます。東京オリンピックに向けて注目のエリア、修善寺伊豆急下田エリアをぜひ一度サイクリングして楽しんでみてください。