Last Updated 2017.03.18
WordPressの固定ページと投稿ページの違いを知る
WordPressでサイトを構築する時に、固定ページと投稿ページについてどういう風に使うか迷うのではないでしょうか。WordPressは当初ブログサイトを構築することを目的としてオープンソースで開発が進められてきましたが、現在は様々なテーマやプラグインでデザインや機能を拡張することができるようになり、企業のサイトもWordPressでサイトを構築する事例も増えてきました。
これからWordPreessでサイトを構築する時に、サイト設計でこのページは固定ページにするか投稿ページにするかという参考になれば幸いです。
固定ページの存在意義
WordPressにおける固定ページとは文字通り固定したページなのですが、WordPressの機能により固定ページでも固定ページどうしで親と子の関係を関連付けることができて、やろうと思えばブログのように親ページをカテゴリトップページ、子ページをブログの記事のような構成にできてしまいます。しかし、この固定ページの親・子の関連付け機能には大きな落とし穴があります。
固定ページの親子関係はテーマに依存する
固定ページの親子関係の関連付けは一見便利な機能に思えて、使ってしまおうと思うのですがブログの記事のようなコンテンツを固定ページで親子関係にして作成しまうとテーマを変更した時に思ったようなページの見せ方ができなくなる場合があります。
BizVektorテーマを例にとると、BizVektorは固定ページの機能として固定ページに親と子の設定をすると親ページには子ページとして関連付けられた子ページ一覧がアイキャッチと抜粋・タイトルが表示されて、投稿の関連記事と同じような機能が実装されていて投稿に掲載するようなブログ記事でも固定ページで違和感なく作成できてしまいます。
しかし、この固定ページの親子関係を見せやすくする機能はあくまでもBizVektorテーマ単体の機能で他のテーマでは固定ページの親子関係を投稿の関連記事のように見せられるものは限りなく少ないです。
WordPressの固定ページは独立したページに向いている
WordPressテーマの開発者は固定ページは独立したコンテンツを掲載するための機能と理解します。
ブログのように常に更新し続けるコンテンツに固定ページを使用することを想定していません。
WordPressの固定ページは、親子関係を関連付けられますがあくまで独立したコンテンツを掲載するために用意されたページであり常にコンテンツが増え続けるコンテンツのためのページを想定していません。
固定ページに向いているコンテンツ
固定ページを使用して掲載するのに向いているページは
- 会社案内
- プライバシーポリシー
- お問い合わせ
- サイトマップ
といったそのページだけで完結するようなページです。
会社案内については、親子関係で関連付けて下に会社概要ページや社長挨拶ページを作成する場面もあると思いますが、これも今後増え続けるコンテンツではないので固定ページで作成しても問題ないレベルです。
しかし、会社案内の子ページとして会社概要ページや社長挨拶ページを作成すると、親ページになる会社案内のページに会社概要ページと社長挨拶ページへの関連リンクを付けるためには別途固定ページに紐付いた子ページのリンクを生成してくれるプラグイン、または自前でリンクを作成する必要があります。
私も当初このサイトを立ち上げる時にロードバイク初心者向けコンテンツとして、ロードバイクの選び方・ブルベについて・WordPressでサイト構築というコンテンツを固定ページで親子関係を作ってサイト設計しましたが、現在のテーマのIZMに変更するにあたり固定ページの親子関係のリンク作成が困難になったため、投稿ページへ移行しています。
固定ページでコンテンツを作成する時に注意すること
WordPressでサイト構築設計する時には今後コンテンツが増えていく可能性が少しでもあるコンテンツについては投稿ページで作成するようにしましょう。
ブログサイトで固定ページにするコンテンツはプライバシーポリシー・サイトマップ・お問い合わせくらいです。
固定ページの親子関係が作れる機能を投稿のカテゴリ機能のような使い方をしてしまうと、後にテーマを変更した時に親子関係のリンクが作れないため投稿ページへ移行するなんて事態になってしまいます。
投稿機能の存在意義
WordPressにおける投稿機能はメイン機能といっても過言ではありません。
ブログサイトでもポータルサイトでも、常に更新するコンテンツの場合は投稿ページでページを作成するのに適しています。
WordPressのテーマの開発者も多くは投稿機能をいかに使いやすくするか見栄えをよくするかに注力しており、プラグインの開発者も投稿機能をいかに使いやすくするかに注力しています。
投稿機能のタグの使い方
WordPressの新規投稿画面の右メニューにタグを付ける機能があります。
このタグはいわゆる投稿する記事のキーワードを登録する機能で、投稿記事が様々なジャンルに渡る場合はタグは増えていく傾向にあります。
しかし、このタグは投稿機能では結構重要でWordPressのテーマの多くで良くみる投稿記事の下に表示される関連記事一覧というリンクはこのタグを見て関連している記事か判断しています。
複数の投稿記事があったとしても、同じタグが使用されていたらそれは関連している記事として関連記事一覧に表示されるようテーマの開発者やプラグインの開発者は作っています。
正しいタグの登録の仕方と考え方
サイト運営者の方では記事を投稿する時にタグを設定する時は、なるべくタグを複数設定してしかも関連記事として表示させたいコンテンツに使用しているタグを登録してこれから投稿する記事と関連記事として表示してほしいコンテンツをタグによって紐付けることを考える必要があります。
こういったタグの機能とテーマやプラグインの使われ方からタグに登録するワードは、サイトのキーワードのようになるべく単語を登録するのが望ましいです。
当サイトでしたら、ロードバイク・ブルベ・長距離サイクリングといったワードです。
他にもメーカー名やブランド名もあるでしょう。
関連して表示して欲しいページを狙って、新規投稿する記事にはタグを登録していきましょう。
カテゴリーは複数登録しても問題ない
投稿に記事を作成する時のカテゴリー登録についてです。
投稿する記事のカテゴリーはメインとなるカテゴリーの他に関連するカテゴリーがある場合は複数登録しても問題はありません。
Googleにページを登録する時にページが重複するのではないか?
という懸念はあると思いますが、作成するページは1ページなので重複とはみなされません。
パーマリンク設定によっては複数カテゴリーによってURLが複数作られることになるので、重複したコンテンツになってしまうのですが、Googleでは同じ内容のページはどちらか1つが登録される仕様になっているようなので、サイト運営者側はコンテンツ重複について過敏に反応する必要はありません。
それよりも複数カテゴリーに登録することでサイトを見に来てくれたユーザーに投稿した記事が見られやすくなるという風にポジティブに考えましょう。
しかし、全カテゴリーに登録してしまうのはいただけません。
それはそもそもサイト構築設計の段階でカテゴリー分けの詰めが甘いのではないか?というレベルになってしまいます。投稿する記事のカテゴリーはメインカテゴリー1つと関連するカテゴリー2つまで位が適切でしょう。
関連記事は内部SEOにも効果がある
投稿機能でタグを上手く使うことで関連した記事を表示させるというのは先に述べましたが、この関連記事表示はサイトのSEOでも効果があります。
Googleはページ内で記事の内容に関連したページへのリンクが適切である場合は、そのページはユーザーにとって有意義なページであると判断してくれます。
ですので、タグを上手く活用することによってサイト内のリンクを適切に設定することはユーザビリティ向上だけでなくGoogle等の検索エンジンからも評価されます。
だからといって全ての記事を関連記事一覧に表示させると逆にGoogleから低品質なコンテンツと評価されて検索上位に表示されなくなってしまいます。
本当に関連のある記事を表示させるように適切にタグを設定して、関連記事を表示させるのが重要です。
WordPressを理解してサイト設計していきましょう
WordPressの固定ページの機能・特徴と投稿ページの機能・特徴について記事にしました。
固定ページと投稿ページの違いについて理解していただけたでしょうか。
固定ページは基本的に独立したコンテンツ用に作成し、頻度は問いませんがコンテンツが増える可能性のあるページは投稿ページで作成するのがWordPressでサイトを運営するコツです。
WordPressでサイト構築を考えている方は参考にしてみてください。
参考になったらぜひシェアしてください。