Last Updated 2021.01.29
ORTLIEBのサドルバッグのLサイズを購入してみた
ロードバイクに乗り始めた頃は、大きなサドルバッグは絶対付けないと思っていた頃がありました。
なるべく軽く、サドルバッグも小さい方がカッコイイなんて思い、オルトリーブのサドルバッグのマイクロを買って、中には携帯できる多関節ロックとパンク修理時に使うグローブくらいを入れて満足していました。
そんな自分がブルベという世界を知り、ブルベの事について色々調べていくとどんどんその考え方が崩壊していきました。こんな装備ではブルベ完走とか無理だと。そして、現在ブルベへ向けて装備をコツコツ揃えていこうとしているわけですが、今日サドルバッグが届きました。
ORTLIEB サドルバッグ Lサイズ スレート
日本国内のブルベライダーの間では、定番のORTLIEB(オルトリーブ)のサドルバッグのLサイズを買いました。
自分なりに色々検討してきたのですが結論としてはオルトリーブになりました。
最初にブルベを完走することと自分なりの拘りを合わせてサドルバッグに必要な要件をまとめました。
- ブルベ200km完走を目標として必須の装備が入ること。輪行袋・レインウェア・ウィンドブレーカー・補給食。もしかしたら替えのタイヤともう1本チューブ、これらが入ること
- 防水であること
- サドルのシートレールにキャットアイのテールライトをオプションのアダプタを付けて取り付けているので、そのテールライトと干渉しない取り付け方ができること
- 固定方法が簡単かつ固定時の固定力もあること
アピデュラのサドルバッグかオルトリーブかで迷う
大容量のサドルバッグにすれば大は小を兼ねるでいいのかもしれませんが、サドルに取り付けたテールライトを、付けたままどうにかしたかったんですよね。調べている途中で、バイクパッキングという超大容量のサドルバッグの存在も知り、本当に右往左往しました。最終的に絞ったのは、実際に買ったオルトリーブのサドルバッグLサイズと、テールライトを外して超大容量からコンパクトにもできるアピデュラのサドルバッグレギュラーでした。
APIDURA サドルバッグ レギュラー 17.5L
ロールクロージャー方式で閉じるのでコンパクトにすれば6Lくらいまで折りたためるので非常に使い勝手がいいなぁと思っていたんです。しかもバッグの上部にはドローコードも付いていて、濡れたレインウェアとか他にもウィンドブレーカーとか簡単に固定できて便利じゃないかと。
7割くらいアピデュラに傾いていたんですが、ふと冷静になった時思ったんですよね。
普段からこのサドルバッグ固定して、ロードバイクで走るか?と。
物欲って怖いですね。アピデュラ買う気マンマンになっていた時に上記の要件を思い出しました。
アピデュラは、まず200kmブルベを完走してから検討してもいいではないかと。200kmブルベを完走できたら、長距離ツーリングや泊りがけツーリングへ出かける自信にもなるし、その時になってから購入を検討しても遅くないなと思いました。そして、ようやくオルトリーブのサドルバッグLサイズに決まって購入したわけです。
バイクパッキングに興味があり大型のサドルバッグを検討している方は上記の記事をご覧になって参考にしてください。
ORTLIEB(オルトリーブ)サドルバッグ Lサイズレビュー
実際に私のロードバイクに付けてみた写真です。
サイズ感としては、思ったよりも後ろへの突き出し感は無いです。Googleの画像検索でオルトリーブのサドルバッグで検索するとロードバイクに取り付けている写真がたくさんあるので、ある程度ロードバイクとサドルバッグのサイズ感のイメージはあったのですが、想像していたよりは後ろへの突き出しは無いです。
3枚目の写真のようにテールライトが視認できるように取り付けたかったので、無事テールライトが視認できるように地面と平行に取り付けられてほっとしています。シートポストによってはオフセットが激しくて、シートレールに取り付けるアダプタを斜め上に取り付けざるを得ない状態のロードバイクの写真も結構あったので、シートポストのオフセットがない私のロードバイクはこういう取り付け方ができて良かったと思います。
オルトリーブサドルバッグのネジを換えて改造する
届いて早速なのですが、オルトリーブのサドルバッグを改造していきます。これもネット検索している内に知った事なのですが、上図のようにオルトリーブのサドルバッグは中身を覗くと大きなナットがあります。このナットのせいでせっかくの容量がスポイルされてしまっているんですね。このナットを市販の平たいナットに換えて改造します。
用意するネジ・ワッシャー・ナット・スプリングワッシャーです。
- ステンレス製トラスネジ M4×10mm (ワッシャー・ナット付き)10セット
- スプリングワッシャー M4サイズ 10個
ベストなのは平蓋ネジなのですが、私の近所のホームセンターでは置いてませんでした。なのでトラスネジにしています。ステンレス製しているのは雨天走行を想定した場合のサビ対策です。スプリングワッシャーを使うのはネジの緩み対策のためです。
- T15 トルクスレンチ:オルトリーブ純正のネジはプラスドライバーは使えません。T15のトルクスレンチが必要です。
- 12mm メガネレンチかもしくはスパナ:バッグ中身の大きいナットが12mm径です。これでナットを固定してネジを緩めます。なければラジオペンチかモンキーレンチで代用可能。
- プラスミニドライバー:ネジ交換でバッグ内でネジを締める時に使います。
- ラジオペンチ:トラスネジをバッグ内側から締める時に、バッグ外側のM4のナットをラジオペンチで挟んで固定してネジを締める時に使います。
トルクスレンチは普通は持ってない方が多いのではないでしょうか。私が何故持っていたかというとオートバイに乗っていたころ、自分でメンテナンスする時に一通り工具を買い揃えたのでたまたま持っていました。
ネジ交換中の写真です。
バッグの中身の上部がトラスネジに交換した部分で、下が純正の大きいナットです。このネジを交換することによって、雨天走行時とかに水漏れしないか心配なのですが、ネットでざっと探してみたところ水漏れしたというような話は出て来なかったので続行します。
10本のネジを全部交換終わりました。見た感じどうでしょうか。かなりすっきりしたと思いませんか?
とりあえず輪行袋とグローブ、それにロック錠を入れてみたのですがバッグの中の奥まで使い切ることができて、想像以上に物が入るようになりました。これなら、ウィンドブレーカーとレインウェアを入れてもまだ余裕ができそうです。
200kmブルベ完走なら、この装備で十分すぎるくらいだと思います。
400km以上の仮眠が必要になるブルベに参加できるようになったら、これに加えて仮眠時にシャワーを浴びることを想定して、タオルとお泊りセット(シャンプー・ヒゲソリ・ボディソープ)は入りそうです。
ブルベは1月から6月がピークのその理由とは
ブルベは1月から6月がピークシーズンなのですが、冬用や春先用の厚手のジャージの替えはちょっと容量的にきついかなという印象です。
ブルベが何故1月から6月までがピークシーズンかと言うと、4年に1度のパリ・ブレスト・パリ(PBP)というブルベのオリンピックのような一大イベントがあるのですが、それが8月開催のためです。
PBPへ参加するためには、PBP開催年の1月から6月までに、200km・300km・400km・600kmのそれぞれのブルベを完走認定していないと参加できないのです(7月中にはPBPへのエントリーが終了するため)。
そのためブルベは基本1月から6月に集中して開催されます。
ブルベのピークシーズンに合わせて装備を揃えるとなると、冬用ジャージや春先用の厚手のジャージの替えが必要になるので、必然的に容量の大きいバッグも必要になってくるというわけなんですね。
ろんぐらいだぁすの仲間も、映像を見る限りは大体このオルトリーブのサドルバッグを装着しています。ろんぐらいだぁすの説明セリフ場面を見ていると、ロングライドで想定されるあるあるがあって楽しかったです。アニメは12話で完結しましたが、コミックの方はまだ連載中なので今後の展開が楽しみです。
というわけで、ブルベのサドルバッグ選びで悩んでいる方。
悩んだらORTRLIEB(オルトリーブ)にしておいて間違いは無いよという内容でした。