Last Updated 2017.08.07
シマノの新型アルテグラの進化
(C)シマノ
シマノのコンポーネントアルテグラはデュラエースのテクノロジーを踏襲した実力派として、レースからホビーライドまで対応して、多くの支持を集めています。そして、フルモデルチェンジした新型アルテグラR8000系は、2016年革新的な進化を果たしたR9100系デュラエースのフィードバックが生かされており、さらなる性能向上を果たしました。
Di2モデルのR8050系はシンクロナイズドシフトに対応しています。さらにデュラエースと同様にディスクブレーキも正式にラインナップされました。
リアスプロケットも最大34Tが加わり、登坂に自信のないライダーでも導入できるメリットもあります。それでいながら価格はデュラエースの半額以下というコストパフォーマンスを誇ります。R8000系新型アルテグラコンポーネント一式で税別価格99,909円と10万円を切る価格で新型アルテグラでコンポーネントを統一することができます。
フロントクランク
フロントクランク
53×39T(重量:690g 税抜価格:2万5955円)
52×36T(重量:681g 税抜価格:2万5955円)
50×34T(重量:674g 税抜価格:2万5955円)
46×36T(重量:668g 税抜価格:2万5390円)
4アームのデザインは前作のアルテグラ同様の仕様になっています。よりパワー伝達効率を高めた新型デュラエースR9100系と同様のデザインに生まれ変わりました。重量も数g軽量化されました。アウターチェーンリングは中空構造を採用しています。クランク長は165mm、170mm、172.5mm、175mmの4種類が用意されます。
デュラエースと比較すると4アームのデザインピッチがデュラエースと同じになり、駆動効率が向上しました。大きな相違点はデュラエースのインナーチェーンリングには切削加工が施されていることです。重量以外は目立った違いは発見出来ないほどデュラエースと酷似しています。
STIレバー
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電動式Di2 リムブレーキ用 ST-R8050
STIレバー
ST-R8000 重量:438g 税抜価格:3万2989円
ST-R8050 重量:不明 税抜価格:3万1697円
ST-R8020 重量:550g 税抜価格:5万2687円(機械式+ディスクブレーキ対応)
ST-R8070 重量:不明 税抜価格:5万2318円(Di2+ディスクブレーキ対応)
デュアルコントロールレバーも内部の変速ユニットを再設計したことで、素早く直感的な変速操作を可能にしました。ブラケットフードの形状も見直されて快適な走行を可能にしました。
Di2用の8050系のデュアルコントロールレバーは、明確なクリック感でグローブ装着時でも正確な変速操作が可能です。シンクロシフト対応で、Eチューブプロジェクトにより機能のカスタマイズもできます。
ディスクブレーキ対応のデュアルコントロールレバーST-R8020とST-R8070(Di2用)はあらゆる天候でも安定した制動力を発揮します。ブラケットの小型化によりエルゴノミック性が向上して、リーチアジャストの調整幅も広げられました。
フロントディレーラー
フロントディレーラー
FD-R8000 重量:92g(直付) 税抜価格:4902円
FD-R8000 重量:106g(バンドタイプLサイズ) 税抜価格:5353円(バンド径34.9mm)、税抜価格:5407円(バンド径31.8mm/28.6mm)
FD-R8050 税抜価格:2万1256円
高トルクでもスムーズな変速を可能とする新型のデザインを採用しています。アーレンキーの操作でケーブルテンションを調整できるアジャスターを装備するイージーセッティングシステムを搭載しています。途中のアウターケーブルアジャスターが不要になりました。
イージーセッティングシステム
安定した変速性能で定評のあるR9100系デュラエースのデザインを踏襲しています。異なるのは最小のアウターギアの対応が46Tとなっている事です。ケーブルテンションを調整できるイージーセッティングシステムはデュラエースと同様に採用されます。様々なケーブルルーティングが可能になっています。
リアディレーラー
リアディレーラー
RD-R8000-SS 税抜価格:8617円
RD-R8000-GS 税抜価格:9181円
RD-R8050-SS 税抜価格:2万5561円
RD-R8050-GS 税抜価格:2万4996円
プーリーとカセットの間隔を最適化した新シャドーデザインを採用しています。外側への張り出しを抑えたロープロファイルデザインによって、落車時のリアディレーラーへのダメージも軽減します。ブラケットを取り外すと、ダイレクトマウントタイプにも対応します。最大の変更点はGSタイプがロー側の最大歯数34Tに対応することです。
シャドーデザイン採用により変速性能が向上
リアディレーラーの裏面の形状は素材こそ異なるものの、肉抜き等も含めてデュラエースとほぼ同じといって差し支えないものです。重量はデュラエースのほうが42gほど軽くなっています。
ロードバイクのフレーム外側への張り出しが少ないシャドーデザインもデュラエースから踏襲しています。形状もほとんど同様で、トップモデルから受け継ぐ優れた変速性能を獲得しました。
ブレーキ
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ダイレクトマウントブレーキキャリパー BR-R8010
ブレーキ
BR-R8000(ノーマルキャリパー)重量360g(前後セット) 税抜価格:1万3814円
BR-R8010-F(ダイレクトマウントフロント用)重量174g 税抜価格:7884円
BR-R8010-R(ダイレクトマウントリヤチェーンステー用) 重量160g 税抜価格:6912円
BR-R8010-F(ダイレクトマウントリヤシートステー用) 重量172g 税抜価格:7884円
BR-R8070(油圧ブレーキキャリパー) 重量280g(前後セット) 税抜価格:6549円(フロント) 税抜価格:6323円(リヤ)
SM-RT800(油圧ディスクブレーキローター)重量127g(160mm)106g(140mm)税抜価格:4754円(160mm、140mm)
最大で28Cのタイヤサイズに対応したキャリパーブレーキです。デュアルピボットデザインのアーム間にはスタビライザーを新設して、制動効率も向上させています。リリースレバーもデュラエースと同様にデザインが変更されています。
ダイレクトマウントブレーキもキャリパーブレーキ同様に28Cのタイヤサイズに対応しています。フロントフォーク用のほか、リアチェーンステー用とリアシートステー用をラインナップしています。
デュラエース同様に剛性アップ
アームの間にブースター、丸く肉抜きされたプレートをデュラエースと同様に装備することで、アームのたわみを抑えて、制動効率とダイレクトなブレーキタッチを実現しました。
リアスプロケット
リアスプロケット
12-25T、11-25T、11-28T 税抜価格:7697円
14-28T、11-30T、11-32T 税抜価格:8291円
11-34T 税抜価格:8696円
6種類の歯数構成から選べるCS-R8000に加えて、11-34TのワイドレシオのCS-HG800-11をラインナップします。最大歯数34Tはホビーライダーからヒルクライムレースを主にするライダーの強い味方となります。また脚力のあまりないライダーやロードバイク初心者で、トップ側11Tをあまり使わないライダーのためにミドル域をクロスぎみの構成にした14-28Tのスプロケットも、使用する場面ではかなり活躍する可能性のあるラインナップです。
ビンディングペダル
ビンディングペダル
PD-R8000 重量:248g 税抜価格:1万4557円/1万4792円(+4mmモデル)
SPD-SLペダルも前作モデルからカーボンコンポジットボディに肉抜き加工を施し、ボディプレートの形状も見直したことで、左右合わせて12gの軽量化を実現しました。
ホイール
WH-RS770-C30(TL) 税抜価格:40,961円(ディスクブレーキ対応・チューブレス対応)
WH-RS700-C30(TL) 税抜価格:38,613円(リムブレーキ用・チューブレス対応)
WH-RS170 税抜価格:8152円(ディスクブレーキ対応フロント用・ブラック)、税抜価格:8696円(ホワイト)、税抜価格:9512円(リア用・ブラック)、税抜価格:10,056円(リア用・ホワイト)
ホイールもアルテグラグレードとして新たにラインナップされました。WH-RS770-C30はディスクブレーキ対応のチューブレス対応ホイールです。デュラエースのホイールで培ったカーボンラミネートリムの採用により、軽さと強度を合わせ持っています。12mmEスルーアクスル専用で2017年12月発売予定です。
WH-RS700-C30はアルテグラWH-6800の後継モデルとなるチューブレス対応ホイールです。新型ハブの導入とアルミリムからカーボンラミネートリムにバージョンアップしたことで大幅に軽量化することを実現しています。2017年8月発売予定です。
WH-RS170はディスクブレーキ対応ロードバイクを身近なものにするためのエントリーグレードのクリンチャーホイールです。12mmEスルーアクスル専用です。初心者の使用はもちろんトレーニング用としても最適なホイールです。2017年8月発売予定です。