Last Updated 2020.12.24
イザベラ・バードの足跡を辿るブルベBRM503 200km
AJ神奈川主催のヘブンウィークブルベ、イザベラ・バードの3日目BRM503神奈川 200kmイザベラのブルベについての特集です。
ゴールデンウィークを利用して、東北地方をぐるっと一周しかも女性旅行家イザベラ・バードの旅行記を元に足跡を辿る旅。
3日目は青森県最西端の深浦町の不老不死温泉から津軽半島をぐるっと周って青森市まで戻ってくる200kmの行程です。
青森県は私の祖母の家があることもあり、ゆかりがある地域ではあるのですが自転車で青森まで行ってしまうのかぁという感じでコースを見ていました。
津軽地方はあまり行ったことがないのでロードバイクでぜひ巡ってみたいですね。
参加される方は青森の海の幸を堪能してエネルギーを補充してぜひ青森地方の景色を楽しみつつ走破してほしいと思います。
イザベラ・バードとは?
イザベラ・バードについては下記の記事をご覧ください。
BRM503神奈川 200km イザベラ
BRM503神奈川 200km イザベラ:RIDE WITH GPSサイト
イザベラ・バードの足跡を辿る旅3日目は青森県の深浦町の不老不死温泉から始まります。
津軽半島を一周するコースで陸奥湾を左手に見ながら南下して青森市内がゴールの200kmの行程です。
イザベラ・バードの足跡としてたどる地域については、青森の津軽地方を津軽半島に沿って一周して足跡を辿っていきます。
青森地方
青森
日光を出発して以来幾多の山脈を越えてきたが、その最後のものが浪岡からはじまった。その頂きは津軽坂といい、そこからは山並みが織り重なる地方とその先の鉛色の海が見えた。海を取り囲まんばかりの山々には松が生い茂り、深みのある紫がかった藍色をしていた。雲が流れていき、色彩が鮮やかさを増し、空気は清々しくひんやりとし、土壌も一面泥炭質で松特有の芳香も漂っているので、見た目にも、感じも、匂いもまるで母国のようだった。灰色の海は青森湾であり、その先には津軽海峡があった。長かった陸路の旅も終わりである。蝦夷行きの蒸気船は夜に出ますと一人の旅人が教えてくれたので、私は喜び勇んで四人の男を雇い入れた。彼らは人力車をひいたり、押したり、持ち上げたりしながら、私を青森へと連れて行ってくれた。この町は、家も、屋根も、屋根の上の石も、家が湾を囲むように立ち並ぶ海辺の砂もすべてが灰汁色であり、県都とはいえ、みすぼらしい感じのする町である。
青森からは蝦夷へ家畜と米が大量に移出される一方、函館から大量の魚と皮革・外国製品が移入されてくるが、ここは本州北部から毎年多くの人が蝦夷の漁業に移民として出ていく出口である。
「完訳日本奥地紀行」1、2 金坂来清則訳注、東洋文庫 平凡社刊より引用
参考:AJ神奈川イザベラ・バード特設ページより
AJ神奈川 BRM503神奈川200km イザベラについてはこちら
ヘブンウィーク3日目は青森県の深浦町の不老不死温泉からスタート。
津軽半島を一周するコースで中盤にイザベラ・バードの旅行記にある津軽坂を越えて津軽海峡を望みながら南下。青森市内に戻ってきてゴールになります。
7:00スタートの13.5時間制限ですので、ゴールの青森市内には20時30分ゴールになります。
不老不死温泉で疲れが取れていれば200kmの行程ですのでブルベ熟練者なら平坦基調のコースもあり脚を休めつつ津軽海峡の海沿いの景色を楽しみながら走行できるコースではないでしょうか。中盤の津軽坂が一気に登る高低差のある峠ですが、それを越えれば全体的に細かいアップダウンはありますが平坦基調のコースになっています。
AJ神奈川ではイザベラ・バードブルベ参加者のためにゴール地点付近のホテルも手配してくれるそうですので申込みの際には一緒にホテルの予約もお願いすると良いと思います。
ゴール地点の青森駅は青森市内の中心地で青森県の中ではまぁまぁ栄えている地域です。
それでも私が幼少の頃に比べると過疎化が進んで寂しい駅前という印象はあるのですが、ゴール後は駅前の食事処で名産のホタテや海産物を堪能してもらいたいですね。
ホタテの他にも大間産のマグロも青森なら東京で食べるより安く食べられますから、お寿司なんかもおすすめです。