Last Updated 2020.12.25
サドルバッグは小さい容量が人気
ロードバイクはムダなものは一切排除して速く、遠くへ、楽に行くために特化された自転車のため、普通の自転車のようにカゴのような収納スペースが全くありません。サイクリングやポタリングする時に必要なカギであったり、携帯工具類を収納するためにどうやって持ち歩くかというと多くのサイクリストはサドルバッグを付けてその中にカギや携帯工具を収納することになります。しかし、ロードバイクは見た目も大切。そのためにサドルバッグもなるべく小さくロードバイクの見た目を損なわないものが人気です。本記事ではロードバイク乗りに人気のある小さくてコンパクトなロードバイクの見た目を損なわないサドルバッグを紹介していきます。
サドルバッグには何を収納するか
小さいサドルバッグは容量が0.6Lから1L程度と本当に小さいので、その中に何を収納するかというのも悩むポイントです。ツールケースやツールボトルも持ち歩く方は携帯工具やパンク修理キット、替えのチューブはツールケースやツールボトルに収納して、サドルバッグにはカギや補給食を入れておくという感じになりますが、ツールケース類を持っていない場合は主にサドルバッグにパンク修理用の携帯工具や替えのチューブを入れるのが一般的な収納方法になるかと思います。
サイクルジャージを着ている場合は、背中のバックポケットも利用して持ち歩くアイテムを分散させる方法もあります。ロードバイクでサイクリングやポタリングする時に最低限必要なアイテムは、替えのチューブ、タイヤレバー、携帯工具、携帯ポンプまたはCO2ボンベ、小さい財布、小さめのカギになるかと思います。これらをサドルバッグとサイクルジャージのバックポケットを活用して、うまく収納してください。
輪行する場合はどうするか
遠くの場所へ出かけてサイクリングやポタリングする時に電車やバスを利用して、輪行する時には輪行袋も持ち歩くことになりますが、輪行袋はサイズ的に小さいサドルバッグに収納はできません。その場合は大きめのサドルバッグを用意してその中に収納するか、なるべく小さい輪行袋を選択するかということになります。当サイトではモンベルのコンパクトリンコウバッグをおすすめしています。
モンベルのコンパクトリンコウバッグの詳細については上記の記事を参考にしてください。
輪行袋をボトルケージに収納する方法もあります
サイクリングで輪行をする場合、輪行袋をどうやって持ち歩くかですが、モンベルのコンパクトリンコウバッグならばボトルケージに挿して収納しておくことができます。サドルバッグにはパンク修理関連のアイテム、ボトルケージには輪行バッグとボトルと振り分ければうまく収納することができます。
夏場の暑い時期のサイクリングで、ボトルをどうしても2本体制にしてボトルケージの一つを輪行袋で犠牲にしたくないという人にはボトルケージをダウンチューブの下に増設して3つのボトルケージ体制にするという方法もあります。
3つ目のボトルケージを増設する方法は上記の記事を参考にしてください。
サイクルジャージのバックポケットに収納する
モンベルのコンパクトリンコウバッグならば、サイクルジャージのバックポケットにも入れておくことができます。かなり無理矢理な方法ですがそういったこともできます。またはバックパックを背負うことで収納スペースを増やす方法もありますが、バックパックは背中にかなり負担がかかり疲労の原因になるのでよっぽど長距離ツーリングに慣れている人以外にはあまりおすすめできません。ロードバイク初心者の方はなるべく背中はフリーな状態でサイクルジャージのバックポケットを活用する方向でうまく自分なりの収納方法を考えてみてください。
おすすめの小さなサドルバッグ
ロードバイクに取り付けても見た目を損なわない、小さくてコンパクトなおすすめのサドルバッグを紹介します。
ORTLIEB(オルトリーブ)サドルバッグマイクロ
オルトリーブと言えば防水、防水と言えばオルトリーブいうくらい防水のバッグで有名なオルトリーブのサドルバッグのマイクロというサドルバッグです。容量は0.6Lとかなり小さくてコンパクトなサドルバッグです。このサドルバッグマイクロの特徴はサドルのシートレールにアタッチメントを取り付けてサドルバッグをワンタッチで固定することができます。そしてこのアタッチメントは同じオルトリーブのサドルバッグシリーズなら使いまわすことができるので、サイズの違うサドルバッグを持っている場合取り替えが簡単にできるのがメリットです。例えば普段のサイクリングやポタリングではマイクロのサドルバッグを使用して、ブルベや長距離ツーリングではLサイズのサドルバッグを使用する時もアタッチメントを交換することなくバッグだけ付け替えればすぐに交換することができます。おすすめのサドルバッグです。
トピーク ウェッジドライバッグ Sサイズ
トピークの防水仕様のサドルバッグです。このサドルバッグもSサイズで容量は0.6Lです。トピークからはこのウェッジドライバッグの防水タイプと普通のタイプの2タイプのサドルバッグを展開しています。サイズもS/M/Lと用途に合わせて3サイズ展開しています。取り付け方はシートポストとサドルレールにストラップで固定する方式になっています。210デニール & 420デニール 防水ナイロン使用でかなりの防水性能があります。ロールクロージャー方式で入り口をクルクルと巻いて最後に固定具でパチンと止める閉め方になります。トピーク製のテールライトを持っている方はサドルバッグの後方にテールライトを固定するためのクリップホルダーがついているのでテールライトを固定することができます。他のトピーク製品を持っている方と相性の良いサドルバッグになっています。
トピーク エアロウェッジパック(クイックリリック) Sサイズ
トピークの防水仕様ではないサドルバッグです。容量は0.66Lになっています。このサドルバッグは入り口がチャックによる開閉式になっていて縦開き式になっています。0.66Lですが、携帯工具、替えチューブ、タイヤレバー、CO2ボンベ等のパンク修理アイテムは十分入る容量です。取り付け方はシートポストにストラップ固定、サドルレールには専用のクイックリリックというアタッチメントがあり、ウェッジドライバッグより取り付け、取り外しが簡単になっています。サドルバッグ後方には安全のために3Mの反射テープが付いている他、トピーク製のテールライトを取り付けるためのクリップホルダーも付いています。
トピーク エアロウェッジパック Sサイズ
上記のトピークのエアロウェッジパックのSサイズと全く一緒のものですが、こちらはクイックリリックではなくサドルレールにストラップで固定するものになります。容量0.66L、開閉方式やテールライトを取り付けるクリップホルダー等、特徴はエアロウェッジパック(クイックリリック)タイプと同一のものです。
トピーク エアロウェッジパック DX Mサイズ
トピークのエアロウェッジパックシリーズのDXというモデルです。こちらはMサイズで容量は0.54Lです。エアロウェッジパックDXの特徴はサドルバッグの収納スペースが2室に分かれていて、替えのチューブと携帯工具等が干渉して替えのチューブを傷めないように別室に分けて収納することができます。取り付け方はシートポストはストラップによる固定、サドルレールはクイックリリックによる固定方法になっています。開閉は縦開き式のファスナー方式です。防水仕様ではありませんので注意が必要です。
BVストラップ式サドルバッグ
BVというメーカーは日本では馴染みがないためよくわからないのですが、amazonで人気2位になっているサドルバッグです。特徴はトピークのエアロウェッジパックと似ています。縦開き式ファスナーによる開閉と容量はSサイズで0.6L程度です。特徴はM/Lサイズになるとサドルバッグの下部のファスナーを開放することで収納容量を増やすことができます。サドルバッグ後方に反射剤にもなるロゴとテールライトを固定できる取り付けベルトが付いています。
Ferte(フェルテ) 防水サドルバッグ
このFerte(フェルテ) サドルバッグも最近amazonで人気急上昇の防水仕様のサドルバッグです。価格が安いわりに縫製がしっかりしていてレビューの方でも概ね好評です。ステッチのカラー3種類から選ぶことができます。取り付け方はシートポストとサドルレールにストラップで固定する方式になっています。容量は写真を見る限りですと0.7L~1L程度です。携帯工具や替えチューブ等のパンク修理アイテムを収納するのには十分な容量はあるようです。サドルバッグのフタ部分のロゴがテールライトを固定するクリップベルトにもなっていてテールライトを固定することもできるようです。カラー部分のステッチは反射材の役割もあって夜間でも反射材の役割を果たしてくれるようです。安いわりには結構気の利いた機能が揃っているサドルバッグです。
Best Fire サドルバッグ ボトルケース付き
このサドルバッグはかなり変わっていて、サドルバッグのフタ部分にボトルを収納できるケースが付いています。また、バッグ後方にテールライトも付属していて夜間もテールライトを使用して安全に走行できることも考えられています。ただ、難点が一つありサドルバッグ自体縦長の構造をしておりシートポストの突き出しが最低20cm以上必要になります。サドルバッグの縦のサイズが24cmなので、厳密にはサドルレールからタイヤまでの距離が24cm以上ないとタイヤに干渉してしまう可能性があります。シートポストの突き出しに余裕ががある方なら使用可能です。ボトルをサドルバッグに収納できるので、3ボトル体制にすることもできるので見た目はちょっと違和感がありますが、使い勝手は良さそうなサドルバッグです。
CYCLE PRO(サイクルプロ) サドルバッグ
おしゃれにロードバイクに乗りたい、ロードバイクのサドルバッグは黒ばっかりで個性がないという方におすすめなのがこのCYCLE PRO(サイクルプロ) サドルバッグです。カラーは白でロードバイクのカラーにちょっとしたアクセントを加えることができます。容量は0.7Lです。素材が合皮のような質感なので多少の雨でも弾いてくれるようです。取り付け方はシートポストとサドルレールにストラップで固定します。サドルバッグ後方はロゴ部分がテールライトを固定できるベルトになっています。サドルバッグは黒ばっかりで嫌だ、もっと個性のあるサドルバッグにしたいという方にはおすすめのサドルバッグです。
ROCKBROS(ロックブロス)サドルバッグ
ROCKBROS(ロックブロス)のサドルバッグもかなり個性的な形をしたサドルバッグです。カラーリングは全4色を展開しています。防水素材と防水ファスナーにより防水仕様のサドルバッグです。容量は不明ですが、写真で見る限りは0.7L程度でパンク修理アイテムを収納するのに十分程度な容量になっています。サドルバッグの底面がかなり特徴的な作りになっていてタイヤの溝のようなデコボコになっておりスポーティな印象とマウンテンバイクに合いそうなデザインになっています。ロードバイクにつけても違和感は無いと思いますが好き嫌いが分かれるデザインです。サドルバッグ全体の印象がかなりスポーティなのでデザインで決めてしまってもいいかなと思えるサドルバッグです。サドルバッグ後方はテールライトを固定できるクリップベルトも付いています。
独断偏見がありますがおすすめのサドルバッグを10点紹介しました。これはいいなというサドルバッグはあったでしょうか。小さくてコンパクトなサドルバッグは様々なメーカーからリリースされていてまだまだ数多くあるのですが、デザイン的に似たり寄ったりで本記事で取り上げたサドルバッグと似た形のものが数多くあります。その中でも信頼できるメーカーと特徴的なサドルバッグを取り上げました。サドルバッグ選びの参考になれば幸いです。
バイクパッキングにおすすめのサドルバッグ
最近は長距離ツーリング用のサドルバッグでバイクパッキングという概念が浸透してきています。容量17L前後の超大容量のサドルバッグで泊りがけのツーリングや超長距離のブルベで使用されるサドルバッグなのですが注目されています。
バイクパッキング用の大型サドルバッグに興味がある方は上記の記事を参考にしてみてください。
大容量のサドルバッグはオルトリーブのサドルバッグのLサイズがおすすめです。過去に記事にしていますので上記の記事を参考にしてみてください。