注目の記事 PICK UP

新型アルテグラDi2の実力とは

Last Updated 2020.12.26

デュラエースDi2の半額以下のコストパフォーマンスで実力は最上級に肉薄

新型アルテグラ8000系の情報
シマノのコンポーネント、アルテグラ最新シリーズに待望のDi2仕様が登場しました。R8050シリーズというモデルナンバーが与えられたアルテグラ3代目のDi2コンポーネントの実力は如何に。上位モデルにしてシマノの最上級コンポーネントのデュラエースR9150シリーズと、性能や操作性など様々な角度から違いを見ていきたいと思います。

シンクロシフトにも対応して最上級の半額以下のお値打ちコンポ

2011年にデビューした初代モデルから数えて、アルテグラとしては3代目の電動変速システムのDi2仕様となるR8050シリーズ。その形状や機能は、先代モデルの6870系からあらゆる面をブラッシュアップして、上位モデルにしてシマノの最高峰のロードバイク用Di2コンポーネントのデュラエースR9150シリーズを踏襲しています。最大の特徴は、リヤ変速に応じてDi2が最適なギア比を選択してフロント側も自動変速するシンクロシフトや、フロント変速時にリアの変速を自動で行ってケイデンスの極端な変化を防ぐR9150シリーズで初登場した機能である、セミシンクロシフトに対応したことでしょう。シンクロシフトとセミシンクロシフトはどちらか一方を設定して選ぶ形にはなりますが、いずれにしてもフロントかリアの一方だけの変速によって常にギア比が最適化されるので、よりストレスフリーな変速操作とライディングを実現することが可能になっています。
R8050シリーズは現在のところロード用コンポーネントで最もお値打ちな価格で、このシンクロシフトとセミシンクロシフトを利用できるコンポーネントなのです。他にも形状の見直しによってよりエルゴノミクスになり、軽量化も果たすなどコンポーネントとしての完成度を高めています。

デュアルコントロールレバー

レバーやブラケットの形状を一新して、よりエルゴノミクス形状に。旧モデルと比べて、変速スイッチがより大きくなり操作時のクリック感も向上しています。どの位置からでも指が届きやすくなっています。溝が刻まれたブラケットフードによってグリップ感もアップしています。ブラケット先端部にはアルテグラでは初のスイッチAを搭載して、さらに変速位置のバリエーションが増えました。

フロントディレーラー

本体の小型化が進み、旧モデル比で約10g程軽量化しました。新たにモデル名が刻まれるようになったガイドプレートは、形を少し変更して変速性能をさらに高めました。スイングアーム上のローアジャスターボルトがなくなり、シフターで調整を行うようになった他、本体裏のケーブルルーティング用の爪が廃止されてプラグカバーでケーブルを誘導する形になりました。

リアディレーラー

最新のデュラエースやメカニカル変速の新型アルテグラと同様にシャドーデザインを採用しています。横方向への張り出しを減らして空力性能を高め、落車などによる破損リスクを低減しています。また、シングルテンション構造でディレーラーの暴れを抑えて変速性能を高めて、ダイレクトマウントデザインでホイールの着脱を容易にして、最大リアスプロケット34Tに対応するなどアップデートされています。

デュラエースDi2との価格差

Di2仕様にするためのデュアルコントロールレバー、フロントディレーラー、リアディレーラーを合わせたデュラエースとアルテグラの価格差は税抜で8万6167円、重量差はわずか131gとなっています。これだけの価格差で重量差131gを考えるといかに新型アルテグラがコストパフォーマンスが良くて、最上級のデュラエースDi2に実力で肉薄しているのがわかると思います。

アルテグラDi2とデュラエースDi2の違い

デュラエースとアルテグラのDi2仕様の最新モデルを比較してみると、それぞれコンポーネントのキャラクターが見えてきます。デュラエースはプロ仕様のピュアレーシングコンポーネントで、アルテグラはレーシングコンポーネントでありながら、ホビーレーサーの使用も想定している点です。一番の違いは、ディレーラーの対応歯数の違いです。フロントディレーラーは、デュラエースはアウター55Tに対応してTTバイクでの使用も想定しているのに対して、アルテグラは53Tまでです。リアディレーラーは、デュラエースが30Tのローギアまで対応するのに対して、アルテグラはロングケージのGSモデルを使用すると最大で34Tのローギアに対応してよりワイドレシオ化を実現できるようになっています。後は、Di2関連製品のトータル重量を比べるとデュラエースが131g軽いです。ブレーキレバーの材質を変更するなどしてまさに贅肉を削ぎ落とすように軽量化を進めた結果ですが、ブラケットフードが共通なので、手に触れる感触はほとんど変わりません。見た目もほぼ同じなので、カラーがそれぞれのモデルの色になっていたり、ロゴが違うくらいです。ホビーレーサーがロードバイクに使うのなら、デュラエースとアルテグラの違いはほぼ分からないでしょう。それだけアルテグラの完成度は高くコストパフォーマンスが高いのです。

アルテグラとデュラエースの形状比較

デュアルコントロールレバーのブラケット形状はアルテグラもデュラエースも見た目はほぼ同じです。ブラケットフードはデュラエースと共通で、ブラケットの握り心地も同じです。ただし、ブレーキレバーだけは材質が違ういいます。
フロントディレーラーは、共にシンクロシフトに対応しています。対応トップギアがアルテグラでは53Tまで、デュラエースは55Tまでと異なり、本体の色やモデルロゴ、重量が違いますが見た目はほぼ同じです。
リアディレーラーは両モデルともにサイドへの張り出しが少ないシャドーデザインを採用しています。カセットスプロケットの対応歯数は、デュラエースがローギア30Tまで、アルテグラはロングケージ仕様のGSタイプだと34Tのローギアに対応可能です。

デュラエースとアルテグラの違いは素人にはほとんどわからない

ブラインドテストでデュラエースとアルテグラを乗り比べたら、正直どちらがデュラエースでどちらがアルテグラなのかわからないと思えるほど、アルテグラのR8050シリーズは完成度が高いです。形状に違いがないことは先述しましたが、ブラケットを握った感触もまったく同じです。ブラケットフードもロゴが違うだけで材質や厚みは同じようです。さらに操作フィーリングや変速時のレスポンスもまったく違いが分かりません。同じ変速モードに設定すれば、変速スイッチの押し方さえ同じなら同じようなレスポンスが返ってきます。試しに多段変速を同じようにスイッチ連打で行ってみてもまったく違いが分かりませんでした。Di2に関わるデュアルコントロールレバーと前後ディレーラーだけの重量差を見ると、アルテグラはデュラエースより131g重いですが、違いはほとんど感じられません。両者の違いは、ほぼモデルロゴと価格の違いと言っても過言ではありません。アルテグラR8050シリーズは性能面でデュラエースに相当肉薄していて、価格は半額以下なのですから、相当に魅力的なコンポーネントと言えるでしょう。

シマノR8000新型アルテグラ徹底解剖
シマノの新型アルテグラR8000系が2017年6月に発表されました。2018年のロードバイクのニューモデルにもこの新型アルテグラを採用した完成車が採用されます。改めてこのシマノのR8000系アルテグラの特徴を解説します。


シマノから新型アルテグラR8000系を発表
シマノのコンポーネントのアルテグラが新型R8000系として正式にリリースが発表されました。機械式は6月下旬以降発売、電動式Di2とディスクブレーキタイプは11月発売を予定しています。新型アルテグラはデュラエースの進化を踏襲したデザインと特性になっています。


9070系デュラエースと6870アルテグラでシンクロシフト実装へ
シマノが9070系デュラエースと6870系アルテグラでDi2電動シフトにシンクロシフトの実装を発表しました。シンクロシフトは9150系デュラエースDi2電動コンポで発表されたフロント・リア同時変速機能ですが、この機能が旧モデルのDi2にも実装されることになりました。

スポンサードリンク

関連記事

  1. パールイズミ2017年秋冬モデルアイキャッチ

    パールイズミ2017年秋冬モデルから注目モデルをピックアップ

  2. Knog Oiベルアイキャッチ

    Knog Oi (ノグ・オイ)ノグからスタイリッシュなベルが出ていた

  3. 消耗品の交換時期を見極める-タイヤ編

    キャノンデールのヘルメットが価格改定で値下げへ

  4. ロードバイクの最新ヘッドライド事情

    ロードバイクの最新ヘッドライド事情

  5. エントリーグレードのカーボンクリンチャーホイール

    エントリーグレードのカーボンクリンチャーホイール

  6. ロードバイク乗りと相性の良いおすすめクレジットカード

    ロードバイク乗りと相性の良いおすすめクレジットカード

  7. Garmin EDGE 820J

    Garmin EDGE 820Jのソフトウェアバージョン8.50リリース

  8. ブルベ用サイクルウェアアイキャッチ

    ブルベ用のサイクルウェアを考える

  9. 目的に合ったヘッドライトの選び方

    目的に合ったヘッドライトの選び方

スポンサードリンク

特集記事

  1. ロードバイクの平均時速30kmに壁を突破する方法 ロードバイク平均時速30kmの壁を突破する方法
  2. お名前.comアイキャッチ お名前.comで取得したドメインのDNS設定をする-CORESERVER編
  3. WordPressSSL化アイキャッチ WordPressサイトを常時SSL化する-CORESERVER(コアサーバー)…
  4. バイクパッキング大型サドルバッグアイキャッチ バイクパッキング大型サドルバッグの選び方
  5. 目的に合ったヘッドライトの選び方 目的に合ったヘッドライトの選び方
  6. R250シューズカバープラス試用レビュー ワールドサイクルのR250シューズカバープラス試用レビュー
  7. ロードバイクのポジションの考え方 ロードバイクのポジションの考え方
  8. TCD IZM WordPressのテーマアイキャッチ TCDテーマのSEO対策について問い合わせてみました
  9. ブルベのメダル2015 ブルベとは何か
  10. 04-286brompton-aicache コロナ禍で自転車需要の増加それに伴うBROMPTON人気

PICK UP記事

  1. ORTRIEBサドルバッグLスレートアイキャッチ ORTLIEB(オルトリーブ)のサドルバッグはブルベの装備の定番に納得
  2. Garmin EDGE 820J Garmin EDGE 820Jでバッテリー消費を抑える設定
  3. ロードバイク初心者が最初に変えるべきパーツとは何か 尾根幹周辺の坂コース-ロードバイク乗りのトレーニングコース
  4. インドアトレーニングにおすすめのサイクルトレーナー ELITE ARION MAG 負荷付き3本ローラーのメリットとデメリット
  5. 04-15roadbike-aicache 最近イギリス発の製品が熱いみたいです-MucOff(マックオフ)
  6. 消耗品の交換時期を見極める-タイヤ編 9070系デュラエースと6870アルテグラでシンクロシフト実装へ
  7. Garmin EDGE 820J Garmin EDGE 820Jの設定方法のまとめ
  8. モンベルコンパクトリンコウバッグアイキャッチ 輪行袋はモンベルのコンパクトリンコウバッグが便利
  9. ミドルグレードのロードバイクの賢い買い方選び方 ミドルグレードのロードバイクの賢い買い方選び方
  10. 短期間で鍛えるヒルクライム力-フィジカル編 短期間で鍛えるヒルクライム力-フィジカル

人気記事

  1. サドルの位置によって使う脚の筋肉が変わる
  2. インドアトレーニングにおすすめのサイクルトレーナー
  3. 消耗品の交換時期を見極める
  4. AMP対応とGoogleアナリティクスとGoogleアドセンスの設定方法
  5. ロードバイクの平均時速30kmに壁を突破する方法
  6. ブルベ用サイクルウェアアイキャッチ
  7. 消耗品の交換時期を見極める
  8. ブルベでの補給と休憩の仕方を考える
  9. 消耗品の交換時期を見極める
  10. ろんぐらいだぁす!高宮紗希のロードバイクの装備がすごいことに

スポンサードリンク

最近の記事

  1. 04-15roadbike-aicache
  2. 04-286brompton-aicache
  3. 04-115carbonwheelevolution-aicache
  4. 04-05spdsl-aicache640
  5. 04-150warmingupandrecovery-aicache
  6. 04-285wheelrimbest10-header

おすすめ記事

  1. ろんぐらいだぁす!聖地巡礼
  2. ペダリング動作を正確に行う神経トレーニング
  3. 04-150warmingupandrecovery-aicache
  4. ピナレロ2018年ニューモデルモデル発表会-DOGMAF10
  5. ロードバイクの平均時速30kmに壁を突破する方法
  6. 短期間で鍛えるヒルクライム力-フィジカル編
  7. ブルベエントリー情報一覧6月開催アイキャッチ
  8. AMP for WPプラグインでAMPエラー問題を解決
  9. コスパだけじゃないジャイアントのTCRシリーズの真価とは
  10. ワイドレシオギアを入れて坂道を楽に登る方法アイキャッチ

スポンサードリンク

PAGE TOP